チェルノブイリ・ハート 作品情報
ちぇるのぶいりはーと
チェルノブイリ・ハートとは、“穴のあいた心臓”、“生まれつき重度の疾患を持つ子供”の意味である。ベラルーシでは現在でも、新生児の85%が何らかの障害を持っている。1986年4月26日、旧ソビエト連邦(現ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所4号炉が爆発事故を起こし、放射性降下物はウクライナ、ベラルーシ、ロシアを汚染した。2002年、ベラルーシ共和国。原発から半径30キロ以内の居住は禁止されている。さらに北東350キロ以内に、局所的な高濃度汚染地域“ホット・ゾーン”が約100ヶ所も点在している。ホット・ゾーンでの農業や畜産業は、全面的に禁止されている。そんななか、ホット・ゾーンの村に住み続ける住民、放射線治療の現場、小児病棟、乳児院の実態に迫る。さらに4年後、事故から20年が経った2006年、事故があってから初めて故郷を訪れた1人の青年は、廃墟となったアパートへ向かう。爆心から3キロの強制退去地域は、1986年で時間が止まっていた。青年は1986年のカレンダーを見つめて、近親者の10人がガンで死んだこと、自分もそうやって死ぬ確信があることを語る。その1年後、青年は27歳の生涯を閉じた。
「チェルノブイリ・ハート」の解説
1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故から16年後の2002年製作のドキュメンタリー。2003年第76回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞後、2006年にさらなる追加撮影を敢行し、被爆被害の実態に迫る。監督は、エミー賞2回など多くの受賞経験のあるドキュメンタリー作家マリアン・デレオ。
アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞に輝いた衝撃作。全世界を震撼させた、チェルノブイリ原発事故。その影響で心臓に重度の障害を持って生まれてくる“チェルノブイリ・ハート”と呼ばれる子どもたちなど、いまなお続く被曝被害の実態に迫る。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年8月13日 |
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キャスト | 監督:マリアン・デレオ |
配給 | ゴー・シネマ |
制作国 | アメリカ(2003) |
上映時間 | 61分 |
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