歓待 作品情報

かんたい

東京の下町。夏の光に照り返る大きな河川を抱く工場地帯の一角で、小林印刷は今日も輪転機の音を響かせている。小林幹夫(山内健司)は、若い妻・夏希(杉野希妃)と前妻の娘・エリコ(オノ・エリコ)、出戻りの妹・清子(兵藤清子)と暮らしながらこの印刷屋を営んでいる。勤勉に働く家族の最近のもっぱらの事件は、エリコの飼っていたインコのピーちゃんが逃げてしまったことぐらいである。そんなある日、かつて小林印刷に資金援助をしていた資産家の息子と名乗る男、加川花太郎(古舘寛治)が不意に訪れる。加川は低姿勢ながら確実に小林家の内部へと入り込み、夫妻のゆるやかな日常は加川とその招来客によってにわかに崩れ始めていく……。

「歓待」の解説

下町の印刷所を舞台に、一見平凡な家族が流れ者の来訪によって変化していく人間模様を描く「ざくろ屋敷 バルザック「人間喜劇」より」の深田晃司監督作。出演は、平田オリザが主宰する劇団青年団を代表する俳優・山内健司、「クリアネス」の杉野希妃、「バカがウラヤマシイ」の古舘寛治ほか。

俊英・深田晃司が贈る異色コメディ。若い妻、前妻との娘、出戻りの妹と暮らしながら、印刷所を営む中年男。そんな彼らの間に怪しげな男が闖入し、それを機に装っていた“幸せな一家”という偽りの姿が剥がれていくさまを見つめる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年4月23日
キャスト 監督深田晃司
出演山内健司 杉野希妃 古舘寛治 ブライアリー・ロング オノエリコ 松田弘子 河村竜也 菅原直樹 齋藤晴香 永井秀樹 足立誠 兵藤公美
配給 和エンタテインメント
制作国 日本(2010)
上映時間 96分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-12-21

日本映画専門での深田晃司監督特集で放映された本篇,下町の小さな印刷工場へ続々と外国人の群れが…。SF作家星新一のショートショート見たいな豊かな発想力と奇天烈とユーモアで日常生活の断面が鮮やかに!

最終更新日:2022-07-26 11:03:32

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