わたしの可愛い人 シェリ 作品情報
わたしのかわいいひとしぇり
1906年、ベル・エポックのパリ。時代の空気が20世紀へと移り、パリはヨーロッパで最も栄えた都市として謳歌していた。当時は、ココット(高級娼婦)が栄えた時代でもあり、彼女たちは国王、政治家、文化人を自分の意思で選ぶことのできる裕福なセレブとして君臨。ココットの中の最たる成功者の一人が、その優れた経営センスのおかげで富をも手にしたレア・ド・ロンバル(ミシェル・ファイファー)であった。レアは40代になった今もその美貌を保ちながらココットをリタイアして、優雅なアール・ヌーヴォーの屋敷で自分の力で築いた富と自由の日々を満喫していたが、ある日、レアの友人で元同僚のマダム・ブルー(キャシー・ベイツ)が一人息子フレッド(ルパート・フレンド)との仲を取り持ってきた。レアにシェリ(いとしい人)というニックネームを付けられた19歳のフレッドは、享楽的生活を送っている問題児だが、子供の頃からレアを慕っていた。初めは数週間の遊びのつもりであったはずが、不覚にも6年が過ぎてなお、シェリはレアの家にいた。二人は互いにとって居心地が良かったのだ。だがある日、シェリは母親たちの昼食会に呼びつけられ、知り合いのココットの10代の娘との結婚話を告げられる。マダム・ブルーはレアにシェリの結婚を伝え、レアは動揺を隠しながらも、その知らせに失望する。盛大な結婚式の後、シェリたちはイタリアへハネムーンに旅立っていくが、パリではレアがマダム・ブルーのとげのある嫌味に耐えていた。マダム・ブルーは自分のライバルが落ち込んで弱っている姿を見て大いに満足していたのだ。誇り高いレアは、自分の傷心を見せないためにビアリッツに逃れ、マダム・ブルーに自分が新しい恋人と出かけたように見せかけて行方をくらませる。こうして、シェリとレアの恋は周囲からは綺麗に終わったかと思われていたが、二人は別れてもまだお互いを忘れずにいたのだった……。
「わたしの可愛い人 シェリ」の解説
フランスの女性作家コレットの『シェリ』を原作に「クィーン」のスティーヴン・フリアーズが映画化。20世紀初頭のパリを舞台に、親子ほども年の離れた男女の恋を描く。出演は「スターダスト」のミシェル・ファイファー、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」のルパート・フレンド、「しあわせの隠れ場所」のキャシー・ベイツなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2010年10月16日 |
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キャスト |
監督:スティーヴン・フリアーズ
原作:コレット 出演:ミシェル・ファイファー ルパート・フレンド フェリシティ・ジョーンズ キャシー・ベイツ イーベン・ヤイレ フランシス・トメルティー アニタ・パレンバーグ ハリエット・ウォルター ベット・ボーン ゲイ・ブラウン トム・パーク ニコラ・マコリーフ トビー・ケベル |
配給 | セテラ・インターナショナル |
制作国 | イギリス フランス ドイツ(2009) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 90分 |
公式サイト | http://www.cetera.co.jp/cheri/ |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-11-16
円熟した妖艷なミッシェル・ファイファー嬢と青年とのラストシーンの別離が何とも切なく、そして愛らしい不思議な魅力を放つ映画何だね!耽美的と言う表現が実にピッタリと来るんだ。コレットの原作を繙きたくなる1篇だったぜー。