悪人 感想・レビュー 43件

あくにん

総合評価4.51点、「悪人」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2025-04-05

一方、この映画で残念だと思うのは、被害者の父親を演じる柄本明と、犯人の祖母を演じる樹木希林が、そのキャスティングも含めて類型的に過ぎ、新鮮味を感じられないことだ。
そして、毎度、毎度ワンパターンの回想だ。これは、映画から緊張感を奪っている。

特に、犯人の告白については、「本人はこう語っている、聞き手はそう想像したみたいだけど、実際のところはどうだったのか?」と、観る者に疑念を挟む余地を残すことはできなかったのか。

与えられた環境の中で、真面目に暮らしている人々の人生が、ちょっとしたきっかけで、大きく狂っていく。
親と子、人と人の絆であったり、それが希薄な現代社会に生きる孤独であったり、地方の疲弊や退廃であったり、現代風俗の軽薄さであったりというドラマをオーソドックスにやるなら、東宝映画じゃなくて、松竹の山田洋次監督あたりが撮ったら、もっと良い作品になっていたのではないかと思う。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2025-04-05

妻夫木聡が演じる犯人は、環境・境遇の産物としての悲しい犯罪者だ。また、彼に共感し、自首を遮って、逃避行に誘う深津絵里演じる女もまた、行き場所のない、地方都市で深い孤独を抱えて生きてきた人間だ。映画は、小説のような描き込みをすることができないかもしれないが、妻夫木、深津、この二人の好演は、その行間を埋めて余りある。映画としては、二人の気持ちが通い合い、逃避行に至るまでが見所であって、その後は、推進力が失われてしまう。だが、正直に白状すれば、二人の人生が、残酷にも交差する瞬間を誠実に切り取って見せてくれたところに感動したので、それだけで満足しているところがある。二人の孤独な心が通い合う過程に説得力があったし、二人のキャラクターに対して、同情というのではなく、立場や境遇こそ違え、強い共感を持った。殺人事件の被害者である保険外交員の女性の、殺されてしかるべきとまでは言わないまでも、ムカつく行動原理や、犯人に対する侮蔑的な言動も、「現実にいるよね、こういう女」という枠を踏み外して、戯画的になる寸前の範囲で踏み留まり、よく描けていたと思う。それにしても、満島ひかりは、さすがに巧い。享楽的で自己中心的なチャラい学生も、描き方は表層的だが、演技のニュアンスが加わって、それなりの人間味も良く出ていたと思う。
舞台となる地方の、東京や都市部とは違った空気も、良く映し出されていた。

P.N.「ゆの」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2020-11-13

絶賛コメントが多いようですが、私はイマイチ ハマれませんでした。何を伝えたいのかが良く わからず、感動も特にありませんでした。ただ、ドロドロした話だなと感じただけでした。

深津絵里さん、妻夫木聡さん、満島ひかりさんなど、役者さん方の演技は素晴らしかったと思います。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-08-14

悪人をまた観た。とても感動した。やはり共感できるところがいっぱいあった。まさに私こそ悪人と言っていいだろう。我が家は今はひじょうに静かな暮らしをしているが、昔から波乱万丈な家だった。そして私もまたいつも危険なところで生きてきたと思う。30代の頃にはニューヨークで出版された本を読んで悪魔的な知恵を身につけた。そのうえではっきり言えることは成功は悪と紙一重だということだ。誰もが小さな受刑者なのだ。だが、私はそれでいいと思っている。そのことをちゃんと認めた時に、そこから愛や優しさが生まれると信じているからだ。その意味でこの映画は決して忘れることができない。深津絵里さんは絶世の美女であり、ダイヤモンドのように光っている。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-05-24

悪人を観ると、ギリギリのところで生きていた私の危険な時代を思い出す。共感できるところがいっぱいあるのだ。深津絵里さんはとびっきり美しい。

P.N.「あんこ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-06-30

思ってたよりかなり凄く良かったです。
一回見るべき!

P.N.「妻夫木さん見直した!」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-11-05

映画を観てかなり感化され、原作本とメイキングDVD「妻夫木聡が悪人だった…」を購入、2回目を観に行きました。原作を読んでから観ると、妻夫木さんが掴み所のない祐一を、掴み所のないように上手く演じているのがわかります。優しい→恐いに豹変する表情の変化もすごい上手い!1回目は感情移入し過ぎて見えなかった部分も、2回目は冷静に見れ、改めて感じることも多かったです。とにかく、心揺さぶられる作品でした。

P.N.「泣ける映画大好き」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-10-25

寂しい者同士の祐一と光代には、もっと早く知り合って欲しかった…!!
ころすことは許されないことですが、どうせなら増尾が佳乃をころして欲しかった!!
原作には、増尾が佳乃のことを、「こういう女が男にころされるっちゃろな」と思ったとあります!
確かに、祐一は佳乃をころしてしまいましたが、他人を馬鹿にしている増尾や佳乃の方が、祐一よりも悪人だと思います!!
とにかく、見応えのある素晴らしい作品です!!

P.N.「れいこさん」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-10-22

原作読んでから一回目、妻夫木聡の祐一に鳥肌がたちました。二回目、最後の場面で震えがきました。今夜三回目、祐一の祖母に対する優しさ、気の弱さ、もどかしさ、光代への愛、甘え、悲しい笑顔、殺人の場面では知らんぷりして帰って~と叫んでしまいそうな衝動にかられました。妻夫木聡さんは本当に素晴らしい俳優です。五回見たかいがありました。二回目のデビューでした。

P.N.「2度目の感想」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-10-14

妻夫木さんが祐一の無器用な優しさを見事に演じていました。本当に優しい人はこういう人なんだろうなと感じさせます。もちろん殺人は肯定できないけど、事の表面だけみていたら本当の悪人は誰なのかわからない。祐一が悪人とは思えなかったので終始切なかったです。映画なので時間的に難しいのでしょうが、光代が祐一に思い入れをしていく過程をもう少し深く描いてほしかったです。原作を読んで、もう一度観に行きます。

P.N.「アラフォー」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-10-14

いい意味で予想外。もっと暗くなるかと思っていたけど、温かく心が洗われるというか、もう愛おしくて切なくて、観終わった後も思い出しては涙が出ました。祐一の無器用な優しさを妻夫木さんが見事に演じていて、役者としての妻夫木さんにも役柄の祐一にも惹かれました。最後の行動も光代を守るための優しさから…、原作を読んでいないのでそんな解釈をし、また切なくて涙々…。最初から最後まで祐一は悪人ではなかったです。

P.N.「うん」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2010-10-14

ストーリーは、だいたい予告やダイジェストの内容で読めて、それ以上はない、て感じでした。
殺人犯と逃避行しました。一体誰が悪人でしょう?終わり。みたいな。
予告では読みとれない予想外の顛末とかは特に無かったかな。原作読んでないけどきっともっと深いのでしょうけど。
俳優さん個々の演技は全ての人が素晴らしかったです。

P.N.「みなみ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-10-09

原作ゎ読んだ事ないのですが、凄く良かったです。
深津絵里さんの体を張った演技、妻夫木聡さんの演技、素晴らしかったです、2回見たんですが、2回目ゎ、もっと内容が分かって良かったです。

P.N.「KAZAYU」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2010-10-05

原作を読んでいたせいか…ちょっと期待ハズレだったかも。映画ではかなりの部分が削られてて、原作を読んでなかったら話がよくわからなかったかもと思います。俳優さん個々の演技はすごい迫力を感じました。

P.N.「いちごいちえ」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2010-10-02

つらいですねぇこれは。しかも演技派の役者さんぞろいで、リアルに伝わってきます。深津絵里さんはさすがです。女性は間違いとわかっていても、尽くしたいついていきたい、守りたい・・・等々の行動にでることがありますよね。

P.N.「コラーゲン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2010-10-01

本は面白かったけど、映画はがっかりな感じです。妻夫木君は果たして本物の悪人だったのか?と観客に問題提起したいのかもしれないけど、中途半端。濡れ場も中途半端。深津絵里もブリッコしてて何で主演女優賞とれたのかわからない。
観なくていい映画。

P.N.「まりりん」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2010-10-01

一番感動したのは、樹木希林さんです。胸にズーンときました。
自分が母親がわりで育てた子供が、なんで?何が起こったか?
信じられないという状況が、言葉がなくてもわかりました。みんなが悲しい 辛いですね。
子供がいるからよく分かります。

P.N.「水田まり」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-09-29

主演の二人はもちろん樹木希林の演技が素晴らしい!!!!圧倒されました。

P.N.「りりぃ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-09-27

人は角度を変えれば善良にも悪人にもみえる。重要なのは、その人の本質を愛してくれる人の存在だ。人を悪に変えるのは人。そして救えるのもまた人。
自分には無償の愛をそそげる人がいるだろうか。

P.N.「れいこさん」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-09-26

一度目は、深津さんの映画?二度目もうーん!今日、原作読んで納得!泣きました。妻夫木くんは祐一そのものでした!原作を読んで胸のつかえがとれました。三度目は、映画館で泣いてきます。

最終更新日:2025-04-15 16:00:01

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