真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー(2009) 作品情報

まなつのよのゆめさんかくやまのまじるー

沖縄・世嘉冨島。森の奥にある大木の上で、島を祝福する守り神である精霊・キジムンたちが、三線を弾きながら物語歌を歌っている。キジムンのマジルー(蔵下穂波)はキジムンの王タンメー(平良とみ)に、なぜ人はなんでも忘れてしまうのかと尋ねる。キジムンは、人間に忘れられたら生きていけない定めだった。東京で暮らしていたゆり子(柴本幸)は不倫の恋に疲れて、故郷である世嘉冨島に帰ってくる。さんかく山がそびえ、緑豊かなこの島は、幼いころ、カマドおばあと暮らした場所だった。最近は島を出る家が多く、キジムンたちはさびしがっていた。島では、村長の息子の結婚式を控えていた。しかしこの結婚は、島のリゾート開発で大儲けしようと企む村長が考えた政略結婚だった。島の青年会の男たちは、結婚式で披露する芝居『大琉球王国由来記』の稽古をしていた。男ばかりで稽古に身が入らなかった演出の昭彦は、ゆり子を芝居のヒロインにしてしまう。しかし、ゆり子の不倫相手・敦や、その妻・梨花がゆり子を追ってきて、小さな島は大騒ぎになる。そんななか、ゆり子はマジルーと再会する。キジムンは誰にでも見えるものではなかったが、幼いころのゆり子はマジルーの姿を見ることができ、2人は永遠の友情を誓ったのだ。マジルーはゆり子を恋の苦しみから救うために、目を覚まして最初に見たものに恋してしまう秘薬を使う。ところが、村長の息子が結婚相手に逃げられ、ゆり子は身代わりの花嫁にされてしまう。一方、琉球王朝の末裔が住むこの島を祝福するという使命を持ったマジルーは、島民全員が集まる結婚式で彼らを祝福しなければならなかった。島の人々の心を取り戻すために、ゆり子とマジルーは協力する。

「真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー(2009)」の解説

沖縄の離島を舞台に、ウィリアム・シェイクスピアの祝祭劇『夏の夜の夢』を翻案し、人間と精霊の交流を描くヒューマン・ドラマ。監督は、「40歳問題」の中江裕司。出演は、ドラマ『風林火山』の柴本幸、「ホテル・ハイビスカス」の蔵下穂波、「イエスタデイズ」の和田聰宏、「ストロベリーショートケイクス」の中村優子。沖縄での公開タイトルは「さんかく山のマジルー」。2009年7月18日より沖縄・桜坂劇場、リウボウホールにて先行公開。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2009年7月25日
キャスト 監督中江裕司
原作W・シェイクスピア
出演柴本幸 蔵下穂波 平良とみ 平良進 和田聰宏 中村優子 吉田妙子 親泊良子 照屋政雄 玉城満 普久原明 津波信一 川満聡 島袋寛之 高宮城実人 小波津正光 中村玲月
配給 オフィス・シロウズ=シネカノン=パナリ本舗
制作国 日本(2009)
上映時間 105分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:34

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