たそがれ（2007） 作品情報

左官職人を営む鮒吉（多賀勝一）は還暦過ぎの65歳。彼は病身の妻を抱えながらも、スナックのママとの情事に溺れ、スカート捲りまで楽しむ天真爛漫な男。ある日、鮒吉は中学校の同窓会に出席。幼なじみの孝太郎（福田善晴）や忠二（高見国一）と、深夜に他人の家の裏庭に忍び込み、新婚夫婦のセックスを覗き見た思い出話で盛り上がる。そこへ、かつて鮒吉が思いを寄せた和子（並木橋靖子）が遅れて到着。久しぶりに言葉を交わす二人。その会話の中で、鮒吉は彼女が夫と母を亡くしたことを知る。そして同窓会が終わった別れ際、彼は和子に携帯電話の番号を渡すのだった。後日、鮒吉は妻、智子の見舞いに病院を訪れる。そこで彼は、智子からこっそり頼み事を受ける。それは、彼女の股間を愛撫してやることだった。鮒吉は病に伏せる妻への思いやりから、彼女の頼みを聞き入れてやる。それから間もなく、智子は息を引き取る。智子を亡くして落ち込む鮒吉。孝太郎と忠二はそんな彼をストリップに誘い、酒を飲み交わして元気づける。その翌日、鮒吉のもとに突然和子から電話が入る。再会する二人。そして、和子は鮒吉に会うとかつての思いを告白するが……。