日本の自転車泥棒 作品情報
にっぽんのじてんしゃどろぼう
男は何故、自転車を盗んだのか? そして男は何故、ペダルを漕ぎ続けたのか? これは釜石に住む1人の男が、自転車で走り続けた7日間の記録である。その男の名は斎藤鉄男(杉本哲太)41歳。製鉄所の工員である。「ジャン、ジャン、ジャン…」。ある朝、鉄男の頭の中で打鐘の音が鳴り響く。「ジャン、ジャン、ジャン…」激しい発作が鉄男を襲う。鉄男は自転車を盗んだ。ハンドルに手を掛け思うに任せてペダルを漕いだ。鉄男はどこに行こうとしているのか。一体何に向かっているのだろうか。瞬く間に自転車は釜石を抜け出し、吹雪の仙人峠を越えていく。「漕ぎなさいよ、思いっきり」。7日目の夜、鉄男は池袋の雑踏の中に立っていた…豊かになる。戦後60年余、日本人は一つの目標に向かって走り続けてきた。走り続けて、手に入れたものは何だったのだろう? 失ったものは、何だったのだろう? わたし達は果たして何者になったのか? 見失ってしまった「何か」を探し求めて、主人公は走り出した。家族を捨て、職場を捨て、故郷を捨て。できることを全力を挙げてやる。明日はほかにあるのではなく、あなたの中にある。「漕ぎなさいよ、思いっきり。」答えは肉体が知っている。
「日本の自転車泥棒」の解説
発作的に自転車を盗んだ男はそのまま7日間走り続ける。主演は「ビリケン」以来10年ぶりとなる杉本哲太。監督は『サントリーギフト』『ワンダーシビック』『爽健美茶』など、数々の名作CMを生み出してきた高橋忠和。撮影の半田也寸志とは、2度のカンヌ国際映画祭CM部門銀賞受賞したコンビ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2006年12月1日 |
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キャスト |
監督:高橋忠和
出演:杉本哲太 藤田弓子 高野志穂 伊藤久美子 鈴康寛 神津はづき 原田知世 |
配給 | Cinema ANGELICA |
制作国 | 日本(2006) |
上映時間 | 104分 |
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