P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2019-06-26
圧倒的な科学の進化が生んだ近代兵器をもってすれば戦国の世を制圧できるとする野望こそが、この作品のぶれてはならない確かなテーマであるべき!ところがこの映画、妙な時間エネルギー暴走をもって来たがためここが弱い!軍隊vs騎馬隊の見た目が奇抜なコメデイになりさがっている!役者達も何処か精彩に欠ける。テレビドラマか!と突っ込みたくなる!前作はレジェンド千葉のどっぷりアクションと夏八木の大袈裟芝居が功を奏して「男のロマン=野望」が成立している。しかし半村原作はここからが見せ場。実はこのウラテーマこそが時間SFミステリーの秀逸な名作足らしめる(同じ時間SF「猿の惑星」に並ぶ驚愕結末)!野望が空間や時間という原理的な哲学の前では、とても矮小で無価値なものだという結論。さらにこの教訓は恐らく科学を盲信して止まない驕り昂る現代人への強烈で無慈悲な警鐘に他ならない!!この辺りをシナリオでおさえとかないと絶対に❌!自衛隊にむかえられてハッピーエンドでどうする?