いのちの地球 ダイオキシンの夏 作品情報
いのちのちきゅうだいおきしんのなつ
1976年夏、イタリア北部アルプス山脈に近い街・セベソにあるイクメナ工場で爆発事故が発生、周囲に白い灰を降らせた。それは、化粧品や病院用の石鹸を作るのに必要なTCPと言う化学物質で、工場の重役たちの報告では日が経てば消えてしまうものだと言うことだった。ところが暫くすると、TCPを浴びた小動物が次々と死に、やがて人間にも頭痛や湿疹などの影響が出てきた。これに不安を覚えた11歳の少女・ジュリアは、友だちとセベソ少年探偵団を結成。在伊日本人ジャーナリストの安藤と共にイクメナ工場の調査に乗り出し、やがてTCPが枯葉剤の材料のひとつで、その中にダイオキシンが含まれていること、工場側が安全対策を怠っていた為に爆発が起きたことなどを突き止める。しかし、工場や親会社ははぐらかすばかりで責任を認めようとしない。そのうち、化学のヒロシマと呼ばれるようになったセベソの街は危険度によって分断、ジュリアもミラノに疎開を余儀なくされ、探偵団の仲間と離ればなれになってしまうのだった。そして遂に、故郷を奪われ、友達を奪われ、未来を奪われたジュリアたちの怒りは頂点に達し、彼らはイクメナ工場の社長とその親会社であるロック社の記者会見場に乗り込むという強行手段に打って出るが、子供たちの叫びは届くことはなかった。しかし、ジュリアたちは挫けることなく、ダイオキシンについての知識を深め、自分たちの暮らす地球の為に災害をなくそうと誓い合うのであった。
「いのちの地球 ダイオキシンの夏」の解説
実際に起こったダイオキシン災害を基に、その恐怖に立ち向かっていく少年少女の活躍を描いた長篇アニメーション。監督は「蒼い記憶 満蒙開拓と少年たち」の出崎哲。蓮見けいによる児童文学を基に、「蒼い記憶~」の小出一巳と末永光代が脚色。撮影監督に「魔法学園ルナ LUNAR! 青い竜の秘密 スッポコ魔法作戦!」の安津畑隆があたっている。声に出演に佐久間信子ら。文部科学省選定、優秀映画鑑賞会推薦、東京都知事推奨作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2001年8月18日 |
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キャスト |
監督:出崎哲
原作:蓮見けい 出演(声):佐久間信子 折笠愛 本田貴子 白鳥由里 佐々木静香 井上和彦 玄田哲章 水谷優子 楠見尚己 幸田夏穂 小林沙苗 室園丈裕 倍賞千恵子 上田敏也 小島敏彦 松本大 矢田稔 遠藤純一 西村江太郎 羽多野渉 高橋大介 富田友康 林香織 須藤由美子 |
配給 | ゴーゴービジュアル企画=共同映画 |
制作国 | 日本(2001) |
上映時間 | 82分 |
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