ことの終わり 作品情報

ことのおわり

1946年、ロンドン。小説家のモーリス・ベンドリックス(レイフ・ファインズ)は、二年ぶりに友人のヘンリー・マイルズ(スティーヴン・レイ)、そして彼の妻サラ(ジュリアン・ムーア)と再会する。実はベンドリックスとサラは、戦時中不倫の愛に身を焦がした仲だった。ヘンリーは現在、サラが浮気しているのではないかと苦悩している。その相手が気になったベンドリックスは、ヘンリーに内緒で、サラの素行調査を探偵に依頼する。まもなく、探偵事務所のパーキス(イアン・ハート)の調べにより、サラには浮気相手”第三の男“がいるらしいと分かる。パーキスは、サラの数年分の日記を入手。その記述によると、なんと”第三の男“とは、神だった。戦時中、ドイツ軍の爆撃により瓦礫に埋まってしまったベンドリックスを目撃したサラは、彼を助けてくれるならこの情事の関係を一切断ち切ると神に祈った。そしてベンドリックスが無事だと知ると、彼女は彼の元を離れ、彼を愛するが故に神を信仰し続けたのである。愛は終わっていなかったと知るベンドリックス。しかし今、サラは重病だった。ベンドリックスはヘンリーの求めに応じ、二人でサラの死を看取るのであった。

「ことの終わり」の解説

人目を忍んで愛し合う小説家と人妻の行方を描いたラヴ・ストーリー。英国文学の巨匠グレアム・グリーンの同名小説、二度目の映画化。監督・脚本は「マイケル・コリンズ」「ブッチャー・ボーイ」(日本ではVのみ)のニール・ジョーダン。音楽は「ひかりのまち」のマイケル・ナイマン。出演は「オネーギンの恋人」のレイフ・ファインズ、「マグノリア」のジュリアン・ムーア、「スティル・クレイジー」のスティーヴン・レイ、「ひかりのまち」のイアン・ハートほか。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2000年10月14日
キャスト 監督ニール・ジョーダン
原作グレアム・グリーン
出演レイフ・ファインズ ジュリアン・ムーア スティーヴン・レイ イアン・ハート ジェイソン・アイザックス ジェームズ・ポーラム サミュエル・ポールド
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作国 アメリカ(1999)
上映時間 101分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、6件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-16

この「ことの終わり」は、天上的な愛を体現するジュリアン・ムーアの見事な演技を堪能する映画だと思います。

映画「ことの終わり」の原作は、イギリスのカトリック作家でスパイ小説の名手のグレアム・グリーンです。

彼は映画史上に残る不朽の名作「第三の男」の脚本を手掛け、「ヒューマン・ファクター」などのスパイ小説でも有名な、もとイギリスのMI6のスパイ出身の作家なんですね。

この映画の原作は「情事の終わり」で、原題が”The End of The Affair”で、英語のAffairとは、”浮気”という隠れた意味もあるという、そのような映画ですね。

また、この映画は原作者のグレアム・グリーンのほぼ自伝的な要素の強い、実際にあった体験を基にした小説の映画化で、監督は「クライング・ゲーム」や「マイケル・コリンズ」で、いつもアイルランド紛争の問題を先鋭的に描いて来たニール・ジョーダン。

最終更新日:2024-07-26 16:00:01

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