地雷を踏んだらサヨウナラ 作品情報
じらいをふんだらさようなら
72年、民族解放軍クメール・ルージュと政府軍との闘争が激化するカンボジアの首都プノンペン。25歳のフリーカメラマン・一ノ瀬泰造は、解放軍の聖地である遺跡アンコールワットの撮影に燃えていた。そんな彼の心の支えになっていたのは、親友の高校教師・ロックルーや彼の親類でレストランを営むマダム、そしてソッタとチャンナの幼い兄弟を初めとする子供たちだ。その子供たちがロケット弾の犠牲になったことで、益々アンコールワットへの想いを強めていった泰造は、しかし政府軍によって国外退去を命じられてしまう。カンボジア以上に戦火の激しいベトナムへ移った後、姉の結婚式に出席する為に一時帰国する泰造。だが、アンコールワットへの想いを断ち切れない彼は、再び戦地へ旅立つ。毎日新聞の松山記者の計らいで、カンボジアに密入国を果たした泰造は、ロックルーの結婚式に出席した後、「地雷を踏んだらサヨウナラ」という言葉を残してジャングルの中に入っていく。ところが、彼はクメール・ルージュに捕まってしまう。必死の思いで逃走を試み、遂にアンコールワットを目にすることが叶う泰造。だがその時、彼の背後には追いついた兵士が銃を構えていた----。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」の解説
70年代初頭のインドシナ半島の動乱期を背景に、実在の日本人フォト・ジャーナリスト、一ノ瀬泰造の生き様を描いた青春ドラマ。監督は「サワダ 青森からベトナムへピュリッツァー賞カメラマン沢田教一の生と死」の五十嵐匠。脚色は「明日なき街角」の丸内敏治と五十嵐監督の共同。撮影を岡雅一が担当している。主演は「白痴」の浅野忠信。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1999年12月4日 |
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キャスト |
監督:五十嵐匠
原作:一ノ瀬泰造 出演:浅野忠信 ソン・ダラカチャン ロバート・スレイター ペン・ファン 川津祐介 市毛良枝 羽田美智子 ボ・ソンフン 三輝みきこ 山田咲耶 矢島健一 ピンヨウ・ジェーンソンブーン オーパ・ジェーンソンブーン |
配給 | シネカノン |
制作国 | 日本(1999) |
上映時間 | 111分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-12-13
金と功名心のために、戦火のカンボジアで戦場写真を撮る主人公は、大いに軽い人間なのだが、でも命がけで粘るのだ。
誰よりも先に、当時のクメール・ルージュの手中にあった、アンコールワットの遺跡を撮りたいと思うのだ。
1970年代前半に、現地で亡くなった戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の半生を描いた作品で、決してうまい映画ではないが、熱いものがある。
ただ、毎度のことながら、いつものワンパターンの演技に終始する、主人公役の浅野忠信は、他の俳優でできなかったのだろうか。