フランダースの犬(1997) 作品情報
ふらんだーすのいぬ
19世紀のベルギー・フランダース地方、心優しい10歳の少年ネロは、おじいさんと牛乳運びで生計を立てながら、愛犬パトラッシュと仲良く暮らしている。絵の得意なネロは友達のアロアのことを描いてあげたりしていたが、彼女の父・コゼツは娘が貧しいネロと親しくするのを快く思っていなかった。ネロの夢は大聖堂のカーテンに覆われたルーベンスの絵画『キリスト降架』と『キリスト昇架』を見ることだったが、そのためには金貨1枚が必要で、今の彼にはそれはとても難しい。ある日、パトラッシュの元の主人で金物屋のアンソールが、パトラッシュを返せと言ってきた。見かねたおじいさんはパトラッシュを買い取るが、そのために彼らの生活はますます苦しくなる。そんな折、ルーベンスにちなんだ絵のコンクールが開催されることになり、絵描きのアイクの計らいでキャンバスを手に入れたネロは、おじいさんの肖像画を描きあげた。しかし、無理な労働がたたっておじいさんが他界し、さらにコゼツの風車小屋の放火容疑がネロにかけられ、コンクールにも落選した彼は家賃が払えず家を追い出されてしまう。クリスマス・イヴの大雪の夜、ネロはコゼツの落とした大金を拾って届けるついでに、パトラッシュをアロアに託して姿を消した。コゼツはネロの正直さに心を打たれ、態度を改める。ネロの絵を高く評価していたアイクが彼を絵の学校に通わせたいと申し出て、アロアたちはネロを探すが、そのころ、彼は追いかけてきたパトラッシュと一緒に大聖堂にいた。一目でいいからルーベンスの絵を見たいと疲れ果てたネロが祈った時、一陣の風がカーテンをめくる。ルーベンスの絵はネロが思い描いていた以上に美しかった。そしてネロはパトラッシュと一緒に静かに息を引き取る。
「フランダースの犬(1997)」の解説
75年にフジテレビ『世界名作劇場』で放送され多くの視聴者に感動を与えた、少年ネロと愛犬パトラッシュの友情を描いた物語『フランダースの犬』を、構想も新たに劇場版としてリメイクした長編アニメーション。監督は『世界名作劇場』で同作の演出をつとめていた黒田昌郎。ウィーダの原作を、多くのテレビ・アニメの脚本を手掛けている丸尾みほが脚色した。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1997年3月15日 |
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キャスト |
監督:黒田昌郎
原作:ウィーダ 出演(声):津村まこと 丹下桜 八木光生 山本圭 岡江久美子 鈴木保奈美 富田耕生 中西妙子 亀井芳子 渕崎ゆり子 平野正人 安達忍 露木茂 八木亜希子 大山高男 松尾貴司 伊集院光 峰恵研 竹口安芸子 名取幸政 城山堅 緒方賢一 佐々木優子 森川智之 鳥海勝美 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1997) |
上映時間 | 103分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-05-07
この映画はあまりにも悲しいが、人生の深さを教えてくれる。素晴らしい。