ミンボーの女 作品情報
みんぼーのおんな
東京の名門ホテル・ヨーロッパではサミットの開催を控えていたが、ヤクザの逗留を許しているという危機管理の甘さが理由で、その開催権をライバルホテルに奪われてしまう。ホテル・ヨーロッパの総支配人は断固ヤクザを排除しようと決心し、経理マンの鈴木とベルボーイの若杉をヤクザ担当に任命する。2人はヤクザにおびえながらも排除に取り掛かるが、ズブの素人である彼らは手もなくヤクザの術中におちいり、金をむしりとられてしまう。そんな彼らの不適切な対応は逆にヤクザを刺激する結果となり、事態はさらに悪化していく一方であった。そんな状況にたまりかねたホテルはミンボー専門の女弁護士・井上まひるを雇う。女でありながらもミンボーのプロであるまひるは、知識と経験と胆力によって難事件を次々にさばいていき、そんなまひるの指導もあって鈴木と若杉は次第にヤクザに対しての対応を心得、成長していく。そんなある日、ゴルフ・クラブで入内島という男と出会った総支配人は、彼に誘われるがまま、とばく行為に手を出してしまう。ところが入内島はヤクザ組織の中心人物で、これをネタに総支配人を次々とワナにはめてしまい、ホテルそのものに揺さぶりをかけてきた。戦えばスキャンダル、降伏すれば多額の金をゆすり取られてしまう。それを知ったまひるは、ホテルの会長に企業全体としての決断を迫り、ホテル側も真っ向から闘うことになるが、そんな時、まひるはヤクザの鉄砲玉に刺されてしまう。そしてまひるがいなくなったのを幸いにホテルに押しかけてくるヤクザ。だが企業全体で暴力団に立ち向かう体質に生まれ変わったホテル・ヨーロッパは、正当な手段でヤクザを撃退するのだった。
「ミンボーの女」の解説
名門ホテルを食い物にするヤクザとミンボー(民事介入暴力)専門の女弁護士の闘いを描く。脚本・監督は「あげまん」の伊丹十三。撮影は「バカヤロー!4 YOU! お前のことだよ」の前田米造がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1992年5月16日 |
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キャスト |
監督:伊丹十三
出演:宮本信子 宝田明 大地康雄 村田雄浩 三谷昇 渡辺哲 大滝秀治 伊東四朗 中尾彬 我王銀次 ガッツ石松 流山児祥 小松方正 津川雅彦 三宅裕司 結城美栄子 柳生博 矢崎滋 柳葉敏郎 |
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1992) |
上映時間 | 123分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「失敗から学ぶ、」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2025-08-06
伊丹十三監督の作品は、たまに、限定で上映されるので、時間が合えば足を運びます。
この作品は、監督や私にも、印象を残したものになりました。
当時の活躍中の俳優さんや若き頃の姿が見られるのも、新たな発見。
作品は、かなり、当時としたら、際どい線を行く表現となり、いまでは、私たちも、客観的に大笑いできますが、リアルが、リアルになった笑えない作品でもあります。
けれど、監督の才能を改めて、実感できる作品でもあります。
本当、細やかな、演出と俳優に合ったキャラクターセッティング。
素晴らしい監督だなと再認識。
全体を通して、私たちに、失敗から学ぶことの大切さを教えてる気がしました。
知らないことだから、誰しも、失敗する。
大切なのは、そこから、学ぶこと。
そう、言ってる気がします。