花の幡随院 作品情報

はなのばんずいいん

旗本無頼水野十郎左衛門を頭目とする白柄組と、町奴幡随院長兵衛の一家が対立していた。長兵衛一家の食客となった白井権八は、長兵衛の乾分極楽十三と一夜吉原に遊んだ。権八は、白柄組の座敷に吉原一の花魁小紫がいることを知ると、小紫は自分といい交した仲だと名のり「俺は長兵衛一家の厄介者」だと見栄をきった。白柄組は幡随院と聞くやいきり立ち乱闘となった。十三は、あやまって水野の仲間惣平を斬った。十三は五十日の牢入りとなった。その頃、権八を仇と狙う本圧助七、助八兄弟が、水野の食客となっていた。水野らは、本庄兄弟を利用し、権八を討つと同時に長兵衛をも陥れようとした。が、長兵衛にあしらわれた。牢から出た十三を再び囮とした水野は、長兵衛に「権八と引換えに十三を返す」と言って来た。権八は単身水野の邸へ出掛けようとしたが、長兵衛に止められた。俺一人で行けば旗本奴に傷がつきこそすれ町奴には咎めがないはずだと言い、長兵衛は水野の邸へ行った。そして、十三の身柄を貰い受けた後、水野の奸計と知りつつ湯殿で覚悟の死をとげた。水野を始め白柄組に死を賜わるという将軍の沙汰があった。助七助八兄弟も、権八が刀を捨てるというので、大小を捨てた。十三は、自分が殺した惣平の妹お葉と結ばれ、江戸の守り本尊となるべく努力することを誓った。

「花の幡随院」の解説

陣出達朗の原作を、「姫夜叉行状記」の鈴木兵吾と「荒海に挑む男一匹 紀の国屋文左衛門」の共同執筆者・本山大生が脚色した、幡随院長兵衛の生涯を描いた娯楽時代劇。「修羅桜」の大曽根辰保が監督し、「待っていた花嫁」の石本秀雄が撮影した。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督大曾根辰保
原作陣出達朗
出演松本幸四郎 山田五十鈴 伊藤茂信 津川雅彦 瑳峨三智子 北上弥太朗 石黒達也 永田光男 大友富右衛門 宮坊太郎 森美樹 有沢正子 名和宏 山路義人 天王寺虎之助 須賀不二夫 天野刄一 中田耕二 戸上城太郎 澤村國太郎 小笠原省吾 松本錦四郎 中村玉緒 大木実 近衛十四郎 河野秋武 青山宏 中山昭二 高千穂ひづる 井上晴夫 岡田和子 花ノ本寿 花菱アチャコ 堺駿二 伴淳三郎 野沢英一 乃木年雄 高見孝三郎 田中謙三 滝祐児 林彰太郎 富本民平 光妙寺三郎 大和久乃 田村高廣 高屋ほがら 小川省三 池田恒夫 松原広二 安田昌平 小宮山鉄朗 永井邦近 浅岡襄 市川男女之助 森八郎 大川二三夫 大下耕二 笹川富士夫 片岡市女蔵 川本治正 小田草之助 宮武要 簑和田敏 川田浩三 宮嶋安芸男 夏木恵梨 永井三津子 北川昌枝 西村公子 丈ちづる 伏見恵子 滝川美津枝 鈴木房子 松本敦子 山野エミ 大塚アツミ
配給 松竹
制作国 日本(1959)
上映時間 117分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:46

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