俺は情婦を殺す 作品情報

おれはおんなをころす

倉三親分の身代りに仲次は刑務所に入った。やがて出所した仲次は弟分の岡健から「親分がお前の女房を手ごめにした」と聞かされた倉三の家に向かった。「俺は何も知らない」と拳銃を構える倉三……乱闘にもつれた倉造の拳銃が偶発した。「次ぎは女房の礼だ」仲次は岡健にそう云って姿を消した。警察は容疑者として、伊吹仲次を指名手配した。仲次は情婦の玉枝の家に潜伏しているという情報に、警察が踏み込んだが仲次はいなかった。警察に追われる仲次は、岡健に金と拳銃を頼んできた。汽笛が流れる桟橋の上……岡健の使いの者から金と拳銃を受け取った仲次の後姿に、男の拳銃が火をはいた。仲次の体は海の中に消えた。そんな事を知らない捜査本部は「仲次は玉枝だけが唯一の味方だ。玉枝から目を離すな」玉枝の行く先々、劇場、デパート……に警察の目が光る。捜査陣が玉枝にふり廻わされくたくたの頃、玉枝は渋谷のあるホテルに入った。ホテルは警官によって包囲された。しかし現われたのは岡健であった。彼は仲次をだまして倉三を殺させ、その後は殺し屋を使って仲次を始末させたのだった。と玉枝の色仕掛けに岡健の口は軽かった。玉枝にせまる岡健。だが、うしろに仲次の無気味な声が、--「岡健、よくやってきたな。」右手に光る拳銃、……その時、拡声機から警官の声が伝わってきた。「仲次、二度と罪を犯してはならんぞ……」。仲次がひるんだとき、岡健は地下鉄のトンネルに飛びこんだ。そこには六〇〇ボルトのサードレールの死が待っていた。茫然と立ちつくす仲次に、礼子と子供がとびついて行った。それを淋しく見つめる玉枝の目に、涙が光った。

「俺は情婦を殺す」の解説

探偵倶楽部所載の萩原秀夫原作を映画化したアクション・ドラマ。脚色は井田探・柳瀬観が共同であたり、監督は「裸身の聖女」の野口博志、撮影は「血の岸壁」の松橋梅夫。出演は「野郎と黄金」の長門裕之、「裸身の聖女」の新人南風夕子・水島道太郎などである。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督野口博志
原作萩原秀夫
出演長門裕之 月玲子 南風夕子 伊藤寿章 雨宮節子 弘松三郎 天草四郎 雪丘恵介 山田禅二 川村昌之 高品格 長弘 速水修二 高瀬将敏 清川長彦 本目雅昭 志方稔 水島道太郎 鈴村益代 河上信夫 島村謙一 三沢孝子 柳瀬志郎 荒木良平
配給 日活
制作国 日本(1958)
上映時間 53分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「俺は情婦を殺す」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2023-11-04 02:00:05

広告を非表示にするには