日本五大戦争 作品情報
にほんごだいせんそう
日本国民は明治、大正、昭和の三代に、五つの大きな戦争を体験した。ここで、幾多の英霊を慰める意味にも、これらの戦争のあとをふりかえって見ることにしよう。日露戦争--日清戦争で日本が遼東半島を領有するや、ロシヤは三国干渉によって清国から遼東半島を租借し、満洲に出兵した。そこで明治三十七年、旅順の奇襲から日露の戦端が開かれたのである。旅順港陥落、奉天入城、日本海々戦などで、日本の勝利となり、その結果、樺太五十度以南、及び、朝鮮の完全な権益獲得などを日本は得、日露戦争は終了した。第一次世界大戦--日本は極東に勢力を伸長しようとするドイツを一掃するため、大正三年連合国側に参戦、その結果、南洋群島を委任統治領とすることができた。満洲事変--奉天郊外柳条溝の満鉄爆破事件から日支の戦端がひらかれ、昭和六年、関東軍は行動を開始、翌七年戦火は上海に飛び、有名な「肉弾三勇士」を生んだ。この侵略の結果、昭和八年満洲国カイライ政権の樹立となった。日中戦争--昭和十二年蘆溝橋事件から再び日支の間に戦争がおこり、日本政府は「現地解決」「不拡大方針」のスローガンを掲げたにもかかわらず、戦争を中国全土に拡大させ、南京、天津、北京、広東、武漢を攻略したが、広い国土と中国民衆の抵抗によって日本軍は苦戦した。その間の昭和十四年、ノモンハンでも日本の侵略はソビエトの抵抗にあい、日本は次第に南方進出をくわだてるに至った。第二次世界大戦--昭和十四年ドイツのポーランド侵入から、第二次大戦が勃発、十五年、日、独、伊は三国軍事同盟を結んだ。それに対して米、英、オランダは日本に経済的圧迫を加えた。ついに、無謀にも日本の軍部は、昭和十六年十二月八日、ハワイの真珠湾を奇襲し、かくて太平洋戦争がはじまった。マニラ、シンガポール占領、ビルマ進攻、インドネシア征圧など、初期の戦果も束の間であった。米英の反撃によってたちまち逆転し、神風特攻隊などの作戦も無力であり、大きな犠牲にもかかわらず、ついには本土に大空襲をうけ、さらに原爆が広島、長崎に投下されるに及び、遂に無条件降伏となり、戦争は終った。
「日本五大戦争」の解説
日露戦争、第一次世界大戦、満洲事変、日中戦争、第二次世界大戦の記録映画を編集したものである。鵜飼三平が脚本を書き、松石修が構成編集した。解説は、三神茂と高島陽の二人が担当した。
公開日・キャスト、その他基本情報
制作国 | 日本(1957) |
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上映時間 | 61分 |
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