幽霊小判 作品情報
ゆうれいこばん
漁師の娘おふじは、ふとした縁で江戸の廻漕問屋相模屋庄吉に見染められ祝言の式を挙げることになった。だが、祝言当夜取引先に送った五万両が紛失、庄吉は変死体となって発見された。と、涙にくれるおふじの前に庄吉と名のる男が現われた。男は、陽気のせいでおふじの頭の具合が悪くなりましてと平然と言うのだ。おふじは目明しの六助、やん八に助けを求めた。伊豆代官所与力・鳴海左平次も事件の探索を始めた。おふじは江戸にいる庄吉の妹お咲を生証人に呼んだ。が、お咲は庄吉と名のる男を兄と呼んだ。左平次らは庄吉の墓をあばくため、当の男やおふじを同道、菩提寺におもむいた。棺を掘り起すと、「庄吉殺害の犯人は--」と書かれた紙片があった。六助が空井戸といわれた菩提寺の裏井戸に水が満ち、千両箱がかくされているのを発見いつのまにか姿を見せた謎の男が助けの綱を井戸の中へ垂らそうとした。その刹那、左平次の白刄が襲った。暗闇にはおふじが。すべては左平次とおふじの仕組んだ芝居だったのだ。庄吉と名のる男は役人で、ほんとうの庄吉は死んではいなかったのである。
「幽霊小判」の解説
「浮かれ三度笠」の松村正温の脚本を、新人第一回の井上昭が監督した推理時代劇。井上監督は、溝口健二・森一生に師事した。撮影も新人の本田平三。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:井上昭
出演:丹羽又三郎 島田竜三 鶴見丈二 美川純子 大和七海路 三田登喜子 高倉一郎 市川謹也 伊達三郎 清水元 荒木忍 浜田雄史 堀北幸夫 芝田総二 夢路いとし 喜味こいし 市川雷蔵 |
---|---|
配給 | 大映 |
制作国 | 日本(1960) |
上映時間 | 76分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「幽霊小判」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。