かぶりつき人生 作品情報

かぶりつきじんせい

洋子はストリッパーの母笑子が結婚すると聞いて大阪から駆けつけた。親子水入らずで暮せると思ったが、笑子は夫の勝チンと共に、すぐ田舎回りに出て行った。その間、洋子は射的小屋で働き始めたが、間もなく勝チンが帰ってきた。笑子が警察に捕まったというのだった。そのため、洋子は喫茶店で働いて保釈金を作らねばならなかった。こうした笑子の生活に洋子は幻滅を感じた。その洋子がストリッパーになったのは、半分は自暴自棄からだった。しかし、洋子の舞台は、場末の小屋で踊る笑子とは違って、名古屋の一流の劇場だった。若くて身体のいい洋子は次第に客の人気を集めてきた。そして洋子が演出家の倉さんと寝たのは、さらにいい役を貰ってそこのスターになりたかったからだ。ある日洋子は、笑子と組んで温泉町の旅館を回っていた少女に舗道でつき飛ばされ、車にはねられた。大した怪我ではなかったが、入院した洋子に、芸能記者の坂本が、この事件を記事にすると言った。洋子はその時、初恋の男のことも書いて欲しいと頼んだ。やがて、洋子はピンク映画の女優になり、坂本と結婚して東京に出た。洋子は売れっ子女優になったものの、坂本がヒモのような存在になっているのに嫌悪を覚えていた。笑子と勝チンの関係に似てきたからだ。洋子にとって、いやな日がつづいた。前に自分をつき飛ばしてケガをさせた少女と共演させられもした。そんな時彼女は若いふとん屋と会い、坂本との生活を精算すべく彼を殺して欲しいと頼んだのだった。ふとん屋は洋子の甘い言葉にその気になり、坂本を殺すと約束した。しかし、いざ、眠っている坂本を殺そうとして、ふとん屋の気持ちはにぶってしまった。それは、洋子も同じだった。彼女とてそんな大それたことを、本気になって考えていたわけではなかったのだ。ある日、洋子の前に若い男が現われた。坂本が週刊誌に書いた記事を読んで来た、洋子の初恋の男だった。その男は洋子の冷たい態度に怒り、短刀で洋子を刺し、暴れ回って警官に射たれた。洋子は幸い、生命に別状はなく、男と共に救急車で病院に運ばれた。その間、洋子は、この男が治ったら、一緒にバーでもやって暮らそうと考え続けていた。

「かぶりつき人生」の解説

田中小実昌の同名小説(三一書房刊)を新人神代辰巳が脚色・監督を担当した第一作。撮影は「青春の海(1967)」の姫田真佐久。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督神代辰巳
原作田中小実昌
出演殿岡ハツエ 丹羽志津 玉村駿太郎 中台祥浩 花恵博子 名取幸政 長瀬正典 水木達夫 市村博 吉田武史 新田紗子 益田凡次 堺美紀子 和田平助
配給 日活
制作国 日本(1968)
上映時間 94分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「かぶりつき人生」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:50

広告を非表示にするには