おれについてこい! 作品情報

おれについてこい

一九六四年十月二十三日東京オリンピック、日本対ソ連の女子バレーボール決勝戦は、午後七時に迫っていた。大松と六人の選手にとって、オリンピックはこの日だけと言ってもよかった。勝つための苦闘の道は、一九五八年日本が六人制に遅れをとって以来熾烈をきわめた。六十年の差と体力の差を考えると、世界に勝つことは不可能に近かった。前川バレー協会理事長の熱意に負けた大松と六人の選手は、苦難の道を歩くことになった。だが、苦難にたえ犠牲にたえたのは、この日より一線を退いて、陰の力となったマネージャーの松木、大松の妻美智代も同じであった。一九六〇年、六人制採用二年で、世界二位となった大松は、この日から、一位を目指して、鬼の大松と化した。そして、独特な回転レシーブに青春をかけた六人の選手は魔女と呼ばれて、世界に類のないチームワークを作りあげた。一九六一年、三大陸戦に勝利を収め、つづく翌年十月モスクワの第四回世界選手権で宿敵ソ連を押えて、名実共に世界一位の座を獲得した。選手の涙ぐましい熱意と、それにともなう犠牲と、家族の苦悩を考えた大松は、バレー界から引退の覚悟を決めた。だが、小畑五輪事務総長の懇願で大松は、再びボールを握った。六人の選手も、やめるという言葉は決して吐かなかった。河西は父親の死に目にも会えず、今日をむかえた。場内放送にうながされて、入場する選手に、大松は感謝と祈りをこめた。選手は手拍子にのって会場に出た。そして、当然のようにソ連に勝った。

「おれについてこい!」の解説

大松博文原作“おれについてこい!”“なせば成る”を「赤ひげ」の菊島隆三が脚色、「最後の審判」の堀川弘通が監督したスポーツもの。撮影は「無責任遊侠伝」の完倉泰一。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督堀川弘通
原作大松博文
出演ハナ肇 草笛光子 木村鶴美 清島智子 一の宮あつ子 白川由美 河西都子 桧よしえ 正城睦子 瀬戸口夏 上田美由紀 根岸明美 丘照美 峰和子 高柳和代 松原光子 谷和子 依田三千子 斎藤仁子 桜さゆり 山本圭子 矢吹寿子 清村耕次 金尾宣子 志摩靖彦 滝田裕介 清水元 増田順司 島田正吾 淡島千景 中村伸郎 河村憲一郎 本間文子 青木千里 佐原健二 宮田芳子 浦山珠実 林光子
配給 東宝
制作国 日本(1965)
上映時間 107分

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最終更新日:2024-06-08 02:00:06

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