夜明けのうた 作品情報
よあけのうた
花やかなミュージカル公演の千秋楽の夜、打ちあげ祝いを終った主演の緑川典子は、真紅のサンダーバードを駆って、愛人で作曲家の野上が待つホテルへ向った。その夜、典子は自らすすんで野上の前に身体を委ねた。しかし野上はそんな典子の肌に触れようともせず、何かに追われるようにホテルを出ていった。妻を持つ、気弱な野上は、極度に二人の情事を世間に知られるのを恐れていたのだ。満たされぬ気持の典子は再び車に乗り、あてもなくハイウェイを突走った。そうして来た小田原のドライヴ・インで極度の疲労と睡魔に襲われた典子は、居合わせた青年・利夫に運転を頼んだ。利夫は眼病の少女・千加子を連れていた。これを知った典子は、千加子のために車を医大病院へつけさせ、千加子を知り合いの医師にたのむと、自分も病院のベッドで、眠りこけてしまった。翌朝、典子がアパートへ帰ってみると、つき人・房江と運転手・富夫が宝石や金を持ち出し駆け落ちしていた。そんなとこに、脚本家・真木とプロデューサー・神山が新作「夜明けのうた」の脚本を持って、出演交渉にやってきた。ところがこの内容が、典子と野上との情事に酷似していた。怒った典子は出演を断り、乗って出た自動車で事故を起し病院にかつぎこまれた。やがて傷もなおり、典子は孤独にうちひしがれて野上に電話をした。が野上の返事は相かわらず、あいまいでつかみどころがなかった。その夜ナイト・クラブで踊り明した典子は帰途、利夫と千加子に会った。千加子は利夫を愛しながら自分の眼の不自由さを思って、利夫の愛をかたくなに否んでいた。典子はそんな千加子を励ました。その夜二人は将来を誓いあった。典子はそんな二人の純粋な愛にめざめ野上と別れ、「夜明けのうた」の出演を決意した。真木は、そんな典子を暖かくむかえてやるのだった。
「夜明けのうた」の解説
「執炎」の山田信夫がシナリオを執筆「執炎」以来コンビの蔵原惟繕が監督したメロドラマ。撮影もコンビの間宮義雄。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:蔵原惟繕
出演:浅丘ルリ子 浜田光夫 松原智恵子 岡田眞澄 小松方正 小高雄二 藤木孝 戸浦六宏 雪丘恵介 江角英明 加藤洋美 杉山元 野村隆 亀山靖博 糸賀靖雄 玉井謙介 横田陽子 英原穣二 浜川智子 東郷秀美 林晴生 藤村有弘 岸洋子 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1965) |
上映時間 | 97分 |
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