妻という名の女たち 作品情報
つまというなのおんなたち
雪子は夫の浩三にそんな女のいることは、少しも知らなかった。平凡な妻であり母である日々に突如波紋が立ったのは、その女八杉夏代に訪問されてからだった。夏代と浩三がはじめて二人で伊豆へ行ってからもう一年半、女房とは別れるつもりだという浩三の言葉を夏代は信じて来た。夫の浮気を感づいた雪子は家を出たが、実家へ帰る気にはなれなかった。友達の靖子の説得を機に家へ帰ってみると、浩三と夏代がいた。うろたえた浩三は夏代を帰したあと、雪子に女と手を切ると約束した。だが、浩三の外泊はやまず、それでも一週間ぶりに家に帰って来た時雪子は嬉しかった。浩三は「今度という今度は自分が嫌になったよ、気がついたらあの女の家にいた、という感じなんだ」というのだ。浩三はほとんど家に帰って来なくなった。そんな時彼の父が死亡し、会社の上役でもある彼の兄の説得で、一時は雪子のもとへ戻ったのだが……。数週間後、夏代と浩三は逢った。彼女は彼を引っぱるようにして自分の部屋に泊らせたが、会社を、家を気にする彼に自分がひどく惨めに思えた。翌日、浩三が家に帰ると夏代が雪子と向いあっていた。夏代は浩三を返しに来たのだ。「私もほしい、仕事も大事、だから奥さんのご機嫌をとって私に逢いにくる。それでは二人とも惨めよ」それを聞いて雪子も浩三と別れる決心がついた。愛していなければ別れなければならないのだ。
「妻という名の女たち」の解説
「サラリーマン無鉄砲一家」の沢村勉が脚本を執筆、同じく筧正典が監督した女性ドラマ。撮影は「素晴らしい悪女」の内海正治。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:筧正典
出演:小泉博 司葉子 田中伸司 藤原釜足 北村和夫 東恵美子 八代美紀 左幸子 団令子 児玉清 当銀長太郎 小栗一也 三條利喜江 佐々蓉子 中村美代子 坂下文夫 長岡輝子 清水元 山田彰 一の宮あつ子 内山みどり 村松恵子 林光子 桜井巨郎 石黒達也 東郷晴子 桐野洋雄 向井淳一郎 古田俊彦 久野征四郎 |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1963) |
上映時間 | 91分 |
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