新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬 作品情報
しんあばしりばんがいちあらしよぶしれとこみさき
傷害事件で刑に服していた末広勝治は、二年八カ月ぶりに網走刑務所をでた。末広は結婚間近い妹の待つ東京へ向おうとしたが、駅前の食堂で、加納牧場と熊谷牧場の乱闘に捲き込まれたことから加納牧場で働くことになった。競走馬を生産する加納と熊谷の牧場は、ダービー馬をめざして先代から競い合う仲だった。熊谷の先代がレースの不正事件で死んだ後は、三人の兄弟太郎、源二、三郎はダービー馬の生産を目ざして懸命だった。ところが加納牧場にダービーの有力馬カノーホマレが生産されるに及んで、三兄弟は、この馬を手に入れようと様様な奸計をめぐらしていた。末広が加納牧場の人達から暖く迎えられた頃、熊谷牧場に、渡世人五代政雄がワラジをぬいだ。五代は、亡き親分の仇の末広を追ってきたのだ。奪われたジープを取り戻しに熊谷牧場にでかけた末広は、そこで五代と再会する。ドスを手に対決を迫る五代。そこへ駈けつけた加納と直吉。直吉は三日間の延期を申し入れた。「三日後、末広がもし戻らなければカノーホマレを」これが熊谷のだした条件だった。あわただしい妹の結婚式をすませ旭川空港から網走に向った末広は、熊谷の配下に襲われた。走る汽車のデッキからとび降りた末広は、傷を負いながらも放牧の馬に乗って牧場へ急いだ。末広の身体がすっかり回復した頃、加納が熊谷のダンプカーによって殺された。さらに、妻美沙子も誘拐されたが末広に助けられた。打つ手のすべてが失敗した熊谷はカノーホマレを殺そうと計画し、止めに入った直吉、五代までをも殺してしまった。怒りに燃えた末広は、美沙子、忠男、カノーホマレに別れをつげると熊谷牧場へと向った。
「新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬」の解説
サラブレッドを生産する緑の牧場を舞台にする“新番外地シリーズ”第六作目。脚本は「傷だらけの人生」の村尾昭。監督は同シリーズ前作「新網走番外地 吹雪のはぐれ狼」の降旗康男。撮影は「夜の手配師 すけ千人斬り」の星島一郎がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1971年8月13日 |
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キャスト |
監督:降旗康男
出演:高倉健 三橋達也 藤田進 野添ひとみ 山本麟一 今井健二 谷隼人 玉川良一 梅地徳彦 汐路章 田中春男 河合絃司 沢彰謙 江夏夕子 中田博久 藤山浩二 青木卓司 三浦忍 旭洋一郎 由利徹 中村是好 流健二郎 室田日出男 南利明 太古八郎 相馬剛三 安藤昇 |
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1971) |
上映時間 | 105分 |
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