マッハ’78 作品情報

まっはななじゅうはち

アメリカ人を父に、日本人を母に持つ混血のドライバー大友千秋は、日本育ちで、全くといっていいほど英語が喋れない。父の祖国アメリカへの憧れから、旅行を始める。ロサンジェルスに着いた大友は、カーアクション映画のロケーション撮影に出くわし、尻込みする日系レーサー、ハワード・西村に代ってTボーンクラッシュに挑戦し、見事それに成功する。日本人は気違いだというハワードの言葉に、大友はファイティング・スピリットをかき立てた。翌年、大友は黒子昭のひきいるクロス・レーシングチームの一員として、再びアメリカに飛んだ。日米スタント・チームの戦いが始まり、各地を転戦しながら、マシーンに男のロマンを賭けるレーサー達の激しく、危険なアクションが展開される。オフィシャル・スコアラーのリンダは清楚で美しい女性である。大友は、リンダに交通事故で亡くなった姉の面影をみた。リンダもまた、激しいアクションに体当りする大友の男らしさにひかれていく。二人は愛し合っていた。しかし、死と背中合せの日々を生きる大友は、リンダを愛するが故に、この恋を絶ち切ることを決意する。一方、決着のつかぬまま、日米コンペテーションは続いていく。日本チームのキャプテン・黒子は決死の覚悟を決め、力のない車で海面めがけてロング・ダイブを決行し、勝負をつけようという。この危険な賭けに、アメリカ・チームも勝負を離れて猛反対する。激しい戦いが続くうちに、日米レーサーは人種を越えた友情で結ばれていく。アメリカ・チームのキャプテン、テッド・ダンカンは黒子にこのままでは死ぬと、忠告するが、黒子はただ微笑むだけだった。静かな町、マリナ・デルレイに二千人を越す群衆が集まった。それは、黒子の生死を賭けたロング・ダイブを見るためである。黒のレーシングスーツを着た黒子は、静かに愛車に乗り込んだ。群衆の見守る中、ボディに日の丸を描いた、真白なポルシェ930ターボは一六〇キロのスピードで、すさまじい爆音を残しながら、どこまでも青く澄んだ大空へと高く飛んだ。彼の運転する車を見つめる群衆の中に、大友やテッド・ダンカンの姿も見える。彼らも黒子が生きて帰ることを心から祈っているのだった。

「マッハ’78」の解説

スーパーカー、オートバイ等のカーアクションを織りまぜながら、勇敢な男たちとマシーンの闘いを描く。脚本はスタンリー・ウィルソンと三井優の共同執筆、監督はスタンリー・ウィルソンと三保敬太郎、撮影は「世紀の真剣勝負 地上最強のカラテ結集篇」の木村公明とトム・アンダーソン、デビッド・オリバーがそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1978年2月25日
キャスト 監督スタンリー・ウィルソン 三保敬太郎
出演Linda Stayer Howard Nishimura Cheryl Waide 黒子昭 大江田利明 植松均 大友千秋 金子幸一 八木沼満雄 渡部隆雄 山本久雄 テッド・ダンカン バズ・バンディ バッド・デイヴィス ドン・パイク ミッキイ・カルソー A・J・バイクニス フィル・アダムス ゲリイ・デイヴィス
配給 富士映画
制作国 日本(1978)
上映時間 102分

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最終更新日:2023-07-21 18:36:24

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