上海バンスキング(1988) 作品情報
しゃんはいばんすきんぐ
昭和11年の夏、上海の港に降りたマドンナ・正岡まどかとバンドマンの波多野四郎は、かつてジャズ仲間だったトランペット吹きのバクマツこと松本亘を訪ねた。アメリカ人の顔役ラリーの経営するダンスホール“セントルイス”に出演していたバクマツは彼の愛人・リリーと恋仲になった。怒ったラリーはバクマツに詰め寄るが、仲裁に入ったマドンナと四郎まで“セントルイス”に出演することになる。左翼学生でマドンナの許婚者だった弘田も上海へやって来たが、警察の追手が厳しく、満州へと逃げた。昭和12年の夏。ついにバクマツとリリーは結婚、その祝いの席で、白井中尉は日本と中国の開戦を告げた。昭和13年、初春。白井は大尉に昇進して南京から戻り、上海のジャズに飽き足らなくなった四郎はまどかを残して日本に帰った。昭和15年の秋。まどかにほのかな思いを寄せていた白井はソ連国境に行くことになり、バクマツにも召集令状が届いた。そして、日本ではジャズができなくなった四郎が、再び上海に戻ってきた。昭和16年の冬。日米が開戦し、“セントルイス”は日本軍に接収された。弘田は転向して日本軍の要人となり、上海で幅をきかせるようになる。昭和18年の春。米英の音楽が追放され、演奏のできなくなったバンド仲間は散り散りになり、四郎はアヘンに手を出した。昭和20年の秋。終戦を迎えたが、四郎は重いアヘン中毒にかかり、バクマツは戦死した。そして、まどかは夢の中でみんなが元気に演奏する姿をみるのだった。
「上海バンスキング(1988)」の解説
昭和初期から終戦まで上海に滞在したジャズメンたちの青春群像を描く。斎藤憐原作の同名舞台の映画化で、脚本・監督はこれが第一回作品となる串田和美、撮影は「刑事物語5 やまびこの詩」の丸池納がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1988年3月13日 |
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キャスト |
監督:串田和美
原作:斎藤憐 出演:吉田日出子 串田和美 笹野高史 今江冬子 小日向文世 大森博 板倉佳司 真名古敬二 小島紀子 戸石充 片岡正二郎 大月秀幸 小西康久 酒向芳美 平井一彦 富岡弘 武石一恵 内田紳一郎 沢崎裕昭 阿部祥子 金沢絵里子 綾田俊樹 越部信義 |
制作国 | 日本(1988) |
上映時間 | 132分 |
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