P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-15
この映画を観て、とても感動した。これは何よりも心地よい作品だと思ったからだ。この映画では象が出てくるが、私は少年時代、祖父に京都の動物園に連れていってもらって、象を見た時の衝撃は決して忘れることができない。象はなんとも言えない不思議な魅力があったからだ。だが私が好きだったのは象だけではない。私はシカも大好きだったのだ。それは小学生の頃、椋鳩十さんの片耳の大シカという本と出会い、とても感動したからだ。この小説では片耳の大シカの雄姿が息をのむような場面の中で、美しくもりあげられていた。私は椋鳩十さんの動物へのあたたかい視線によって、シカも大好きになったのだ。それだけに動物をテーマにしたこの映画はひじょうに関心があった。素晴らしい作品だと思う。