白髪魔女伝 作品情報
はくはつまじょでん
時は明朝末期の戦乱の世。由緒ある中原八大門の盟主から武術を学んだ一航(レスリー・チョン)は、卓越した剣の技を身につけた。盟主の座を継ぐと思われていたが、幼い頃から問題ばかり起こしている彼に師匠は困惑し、一航自身もまた、乱世や一門の掟に嫌気が指していた。そんなある日、彼は森で謎めいた美女(ブリジット・リン)と出会い、恋に落ちる。実は彼女の正体は、邪教集団に養成された狼女と呼ばれる殺し屋だった。教団を率いるのは、かつて中原八大門を負われたシャム双生児の姉弟で、彼らは八大門への復讐の機会を伺っていた。邪教の征伐に乗り出した八大門の面々は、一航を指揮官に据えて出陣、やがて決戦の火ぶたは切って落とされた。激しい戦いの中で、一航は狼女と敵同士として再会。その時、味方の放った毒針が彼女の肩に命中し、とっさに一航は自軍を置き去りにして彼女を救出した。心を開き合った2人は、誰もいない森の中で愛し合う。彼は狼女に練虹裳という名を与え、永遠の愛を誓った。やがて、教団に戻った彼女は激しい拷問に耐えて脱会する。一方、一航を待っていたのは邪教に襲われた師匠の死だった。弟子たちの証言では、狼女が殺したという。愛と疑惑の間で苦悩する彼は虹裳に戦いを挑むが、彼女は一航に裏切られた悲しみから、白髪の魔女に変身を遂げて八大門を皆殺しにする。そこへ邪教を支配する姉妹が現れて一航を倒そうとするが、彼を助けようとする虹裳の力により、逆に倒される。虹裳は彼の前から姿を消し、いずこともなく消え去った。
「白髪魔女伝」の解説
中国の戦乱の世を舞台に、熱き戦いと燃え上がる恋を描いたファンタスティックな時代活劇。監督はブランドン・リー主演の「ファイアー・ドラゴン」のロニー・ユー。製作はマイケル・ウォンとレイモンド・ウォン、脚本はデイヴィッド・ウーとロニー・ユーの共同、撮影は「フル・ブラッド」のピーター・パウ。衣装デザインは、「乱」で米国アカデミー衣装デザイン賞を受賞し、「プロスペローの本」なども手掛けたワダ・エミが担当。青・白・赤の3つの原色を強調した裾の長いコスチュームを身に着け、ワイヤーワークを駆使して飛び回るアクションシーンの華麗さは圧巻。主演は「さらば、わが愛 覇王別姫」のレスリー・チョンと「スウォーズマン」「ドラゴン・イン」の香港映画界の名花、ブリジット・リン。共演はエレイン・ルイ、ナム・キットインほか。香港アカデミー賞3部門受賞、ジェラールメール・ファンタスティック映画祭(旧アヴォリアッツ映画祭)グランプリ受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1994年11月24日 |
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キャスト |
監督:ロニー・ユー
出演:レスリー・チャン ブリジット・リン エレイン・ルイ フランシス・ン ナム・キット・イン |
配給 | ポニーキャニオン |
制作国 | 香港(1993) |
上映時間 | 91分 |
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