遺言(1976) 作品情報

ゆいごん

ボスニア地方のある小さな村に、ひとりの森林監督官(ストーレ・アランデロヴィチ)が赴任してくる。彼は生真面目に仕事はこなすものの、なかなか村人たちには溶けこめなかった。彼の趣味は田園の絵を描くことだったが、村の主婦たちの裸像も描いていることが知れ、男たちに袋だたきにされる。やがて村の女と結婚した監督官は、妻(ボジタルカ・フラート)にまでキャンバスを向けたため非難されて家を出た。そして牛の角に突かれて死に、芸術家として手厚く葬られる。

「遺言(1976)」の解説

美しい映像で、閉鎖的な社会での芸術家の受難を描いた田園叙情詩。監督は、28歳で世を去った、ユーゴでは伝説的存在のイヴィカ・マティック。本作はマティックの初の長編であり、撮影終了後に完成を見ずに死去、死後14年を経て教え子たちの手によって完成された。90年モントリオール世界映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1991年11月1日
キャスト 監督イヴィカ・マティック
出演ストーレ・アランデロヴィチ ボジタルカ・フラート ウロス・クラビラカ
配給 松竹富士=アルシネテラン
制作国 ユーゴスラビア(1976)
上映時間 75分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:56

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