続・荒野の1ドル銀貨 作品情報
ぞくこうやのいちどるぎんか
南北戦争が終って二カ月後のある日、広漠とした荒野を馬に乗った一人の男が帰って来た。男は北軍の青年大尉モンゴメリー・ブラウン、またの名をリンゴ(モンゴメリー・ウッド)という早射ちのガン・ファィターであった。生れ故郷に着いてみると、土地の様子がすっかり変ってしまっているのに驚いた。それというのも、このミンブルスを流れる川から砂金が発見されて以来、パコ(G・マーチン)を首領とする悪らつなメキシコ人の一味が居据り農民や町民を苦しめていたからだった。その上さらに、リンゴの最愛の妻ハリー(L・D・ルーカ)がパコの女になっているという噂であった。リンゴはパコばかりでなく自分を裏切った妻をも殺してしまおうと心を決めた。彼は自分が帰って来たことを知られないために、変装して町へ出た。その姿は誰が見てもインディアンの混血男であった。町は荒れ果て、無気味な風が吹きぬけていた。ある朝、騎兵隊が棺桶を運んで来た。なんとこれにはリンゴの死体が収めてあった。町の人たちはリンゴに託していた最後の望みを断たれたことを知り沈んだ。リンゴはある夜、かつての自分の邸宅に忍び込んだ。ベッドには少女が寝ていた。そこへハリーが入ってきてリンゴと顔を見合わせた。だがリンゴは突然現われたパコに、たちまち捕えられリンチを受ける破目になった。拳銃を持つ手にナイフを突き刺され、最早右手は使いものにならなくなった。失意のリンゴのもとへ花を買うふりをしてハリーが忍んで来た。そうして今もリンゴを愛していること、寝ていた少女は彼が出征して数カ月後に生れた娘だと告げた。ハリーはパコとの結婚式が数日後に迫っているから一刻も早く助けてくれと頼んで去った。リンゴは左手で拳銃を射つ訓練を始める一方、町の人々の協力を得ることに成功した。結婚式の当日、左手に銃を持ったリンゴがパコの前に立ちふさがった。壮烈な戦いが開始された。そしてリンゴはついにパコとその一味を打ち破った。
「続・荒野の1ドル銀貨」の解説
「タイタンの逆襲」の監督ドゥッチョ・テッサリとフェルナンド・ディ・レオの共同脚色を、ドゥッチョ・テッサリが監督したイタリア製西部劇。撮影はフランシスコ・マリン、音楽は「夕陽のガンマン」のエンニオ・モリコーネが担当。出演は「荒野の1ドル銀貨」のモンゴメリー・ウッド(ジュリアーノ・ジェンマ)、新人ロレーラ・デ・ルーカ、「さすらいの一匹狼」のジョージ・マーティンほか。製作はアルベルト・パリエーゼとルチアーノ・エルコリ。イーストマンカラー、テクノスタンパ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ドゥッチョ・テッサリ
出演:モンゴメリー・ウッド ロレーラ・デ・ルーカ ジョージ・マーティン フェルナンド・サンチョ アントニオ・カサス ニエヴェス・ナヴァロ |
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配給 | 東京第一フィルム |
制作国 | イタリア(1966) |
上映時間 | 95分 |
ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-05-12
アクロバット的なガンプレイが炸裂する、マカロニ・ウエスタンの貴公子ジュリアーノ・ジェンマが、シリアスな復讐劇に挑む「続・荒野の1ドル銀貨」。
ややこしい邦題だが、ジェンマの出世作「荒野の1ドル銀貨」とは関係のない「夕陽の用心棒」の続編となる作品だ。
監督は、「夕陽の用心棒」「荒野の大活劇」でもジェンマと組んだ、イタリアの娯楽映画の職人監督ドゥッチオ・テッサリ。
そして、映画音楽の巨匠エンリオ・モリコーネの音楽も印象的だ。