P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-27
「リオの男」は、パリからリオへ、リオからパリへ、冒険また冒険の痛快アクション映画だ。
ジャン=ポール・ベルモンドが、さりげなく、おどけながら、危険な芸当に挑む。
まるで、サイレント時代のドタバタ、スラップスティックさながらのワルノリ、おふざけ、大暴れ。
恋人のフランソワーズ・ドルレアックを誘拐して逃げ去る、悪漢どもの車を、どこまでも、いつまでも、走って追いかけて行くベルモンド。
そして、追いつくはずがないのに、粘りに粘って、追いついてしまうナンセンス。
何度観ても、面白いギャグとアクションの冒険大活劇なのだ。
監督はフィリップ・ド・ブロカ。脚本はダニエル・ブーランジェ。
このコンビの傑作としては、あの忘れ難いメルヘンのカルト的傑作「まぼろしの市街戦」があるが、ジャン=ポール・ベルモンド主演ものでは、「大盗賊」や「カトマンズの男」という、やはり素晴らしいアクション映画がありましたね。