原子潜水艦 作品情報

げんしせんすいかん

太平洋と大西洋で海底の大爆破が起り、二隻の汽船が爆沈した。ソ連の原子潜水艦ピオネールに真相究明の命が下った。艦内にスパイがいるとの報らせが入ったが、艦長ヴォロンツォフ(S・ストリヤーロフ)はそのまま出港を命じた。現場に到着したピオネールは、沈んだ船長の息子パウリクを救助した。その頃、レニングラードのサーカス博物館にイヴァーシェフという男が現われた。彼は館長の娘とある事件に関係していると脅した。艦内では艦長がスパイ発見に懸命だった。機関長ガレーロフ(S・ゴロヴァーノフ)はパウリクと仲が良く、兵曹長スクウォレーシニア(I・ヴラジーミロフ)は女通信兵を狙っていた。たまたま女医が機関長の若い時の写真をみて、四一年に死んだサーカスの曲芸師そっくりだといった。当局はサーカス博物館で調査し、例の曲芸師の死を確認した。--イヴァーシェフが逮捕された。爆破事件の捜査がつづけられ、人間魚雷が発射され、バチスカーフが下ろされた。海底に着いた機関長と兵曹長のうち、突然の爆発で兵曹長が死んだ。本国の調査が進み、曲芸師は双生児で、兄は某国のスパイだった。兄の曲芸師が死んだとみせかけ、弟の機関長になりすまし、ピオネールに乗りこんでいることがわかった。艦内では二つの大海で同じ事件がおこって、二つとも近くに無人島があることがわかった。大西洋の事件の謎をとけば太平洋のも解ってくると結論を出した。大イカにおそわれたバチスカーフは無事に帰って来て、死んだはずの兵曹長スクウォレーシニアが乗っていた。彼はガレーロフがスパイであるといった。爆破の現場には放射能を多量にふくんだ土が発見された。負傷していた機関長は時限爆弾をしかけ、潜水服を着て追ってきた女医をふりはらって、艦から脱出した。兵曹長のスクウォレーシニアが追って艦を出ようとしたが、脱出用エレベーターはこわれ、自動発射機で艦を出た。奇妙な石像のある海岸にガレーロフは上って秘密指令を島の底の海底要塞に送ったが、彼を追ったスクウォレーシニアが現われて格闘となり、ガレーロフは水中の艦につれ戻された。要塞から発射されたミサイル弾を潜水艦はかわした。戦いは原子潜水艦の勝利となり、二つの大洋の秘密は解かれた。

「原子潜水艦」の解説

G・アダーモフの原作を、ウラディミール・アレクセエフとニコライ・ロージュコーフが脚色し、コンスタンチン・ピピナジウィリが監督した空想科学映画。撮影はV・ヴィソツキー、音楽をアレクセイ・マチャヴァリアーニが担当した。出演はS・ストリヤーロフ、I・ウラジーミロフ、S・ゴロヴァーノフ、アントニーナ・マクシーモヴァら。アグファカラー・グランドビジョン。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督コンスタンチン・ピピナジウィリ
原作G・アダーモフ
出演S・ストリヤーロフ I・ウラジーミロフ アントニーナ・マクシーモヴァ S・ゴロヴァーノフ
配給 ヘラルド
制作国 ソ連(1959)

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最終更新日:2022-07-26 11:03:58

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