大宇宙基地 作品情報

だいうちゅうすてーしょん

作家トロヤンはロケット研究所をたずねた。宇宙科学者コルネフ(イワン・ペレウェルゼフ)たちの話にひきつけられた、巨大な宇宙ステーションや、宇宙ロケットについての。数日後トロヤンはある物語を書き始めた。--宇宙飛行場には、地上と宇宙ステーション「友情」の間を結ぶ巨大な輸送ロケットが立っていた。コルネフや技師アンドレイ、宇宙パイロットのソーモス、女医レーナ、カメラマンのサシコ、女子大生オリガなどが乗りこみ、ロケットは出発した。ステーションに着いた時、地球からの客はステーションの隊長デムチェンコらに大歓迎された。--コルネフとソーモフの二人は宇宙ロケット「祖国」に乗り、初めての火星探検へ出発することになっていた。その前に、某国の宇宙ロケット「台風」がステーションに着陸した。乗員のウェルストとクラークの二人は火星を探検すると語った。が、ソ連側の計画を知ると、直ちに出発した。沈着なクラークは反対したのだが。--祖国号の飛行士ソーモフが倒れた。女医レーナは休養を命じた。代りは、アンドレイに決った。彼はレーナの恋人だ。二人は複雑な気持で初めてのキスをかわした。祖国号は出発した。火星にちかづいた時、台風号のSOSの報を聞いた。台風号は失速し、太陽へむかって落ちていた。前途に隕石群が待っていた。祖国号は危険を冒して彼らを救った。地球では大騒ぎになった。祖国号にはそのために、もはや地球へ帰るほどの燃料が残っていないだろうからだ。四人は小惑星イカルスに不時着した。地球からの燃料補給を待った。前面に火星が輝いていた。無人の燃料ロケットがやってきた。が、ロケットは爆発し、彼らは大切な無線誘導装置まで失った。闇がおとずれた。ウェルストはベッドに倒れた。夢のなかでタイマツをふる宇宙飛行士をみた。飛び起きた彼の眼に、やっと飛来する燃料ロケットが見えた、彼の叫びで、コルネフとアンドレイが飛びだした。ソーモフが死を賭して運転してきたのだ。彼は力つき、死んでいった。その燃料で、四人は奇蹟的に地球へ生還することができた。

「大宇宙基地」の解説

トリック撮影を駆使した、いかにもソ連らしい空想科学映画。A・サゾーソス、E・ポメーシチコフ、M・カリュコフの共同脚本をアレクサンドル・コズイリ、ミカエル・カリュコフが共同監督した。撮影はニコライ・クリチッキー、音楽はユーリー・メイトゥス。出演はイワン・ペレウェルゼフ、アレクサンドル・シュウォーリン、コンスタンチン・バルタシェウィチら。製作T・クリチッカヤ。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督アレクサンドル・コズイリ ミカエル・カリュコフ
出演イワン・ペレウェルゼフ アレクサンドル・シュウォーリン コンスタンチン・バルタシェウィチ Gurgen Tonunts Valentin Chernyak V. Dobrovolsi A. Popova T. Litvinenko L. Borisenko L. Lobov S. Filimonov M. Samoilova
配給 ヘラルド
制作国 ソ連(1959)
上映時間 77分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:58

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