砂丘(1970) 作品情報
さきゅう

学園紛争のただ中にある、南カリフォルニアのある大学。マーク(マーク・フレチェット)は運動には熱心だが、孤独で一匹狼だった。ロサンゼルスの警察当局が武力鎮圧にふみ切ったと聞いた彼は、拳銃をもって、学校に駈けつけた。その騒動をよそに、ビジネスの世界には、あいもかわらず、金もうけに懸命の人々がいた。そんな中で砂丘開発会社にアルバイト秘書として働くダリア(ダリア・ハルプリン)は、親しい弁護士アレン(ロッド・テイラー)の仕事の同行を断り、瞑想のためと称し、“死の谷”に向った。そのころ血みどろの鎮圧を逃れたマークは、小型飛行機を略奪、ひとり砂漠地帯へ立った。不毛の景観が果てしなくつづく砂丘を、ひとり行くダリアを発見したマークは、飛行機で空中から彼女をからかった。だが、そのうちに意気投合した二人は不毛の地・死の谷にある“ザブリスキー・ポイント”にたどり着く。その無限の背景の中で、自然のままの姿で、愛の交歓をした二人。やがてそれは無数の愛のイメージとして、砂丘に広がって行った。その後二人はパトロール中の警官の不審をかうが、ダリアのはからいで、その場をやりすごした。そして、このことから彼女はマークを、警官射殺事件の犯人だと疑うが、彼はそれをハッキリ否定するのだった。しばらく行動を共にした後、ダリアを残し、飛行機をかえすためひとり空港に向ったマークは、待ちかまえていた警官隊の銃火をあびて、倒れてしまった。そのニュースを車の中で聞いたダリアは、アレンの心配をよそに、何の制約も受けることのない真の自由世界である自分のイメージの世界へ入って行くのだった。そこでは、限りない現実破壊が、いかりと悲しみを通りすごした感情の中で、くりひろげられていた。
「砂丘(1970)」の解説
「欲望」から3年を経たミケランジェロ・アントニオーニが1970年に初めて渡米して完成させた野心作。60年代のLAを舞台に、不毛な砂漠で出会った男女の愛のかたちをとらえつつ、アメリカの断層をみつめ人類の未来を幻視した壮大な黙示録。製作はイタリアの大御所カルロ・ポンティ、アントニオーニのオリジナル・ストーリーを、彼自身と、サム・シェパード、フレッド・ガードナー、トニーノ・グエッラ、クレア・ペプローらが脚色。撮影は「紅ばらがひらく夜」のアルフィオ・コンティーニ、音楽はイギリスの前衛的ロック・グループであるピンク・フロイド、装置は「ローズマリーの赤ちゃん」のジョージ・ネルソン、美術はディーン・タブラリスがそれぞれ担当。出演はアントニオーニがイメージ通りのキャストを2年かけて探したという2人の新人、マーク・フレチェットとダリア・ハルプリン、ほかに、「アフリカ大空輸」のロッド・テイラー、ポール・フィックス、G・D・スプラドリング、ビル・ギャラウェイ、キャスリーン・クリーバーなど。1996年のレイトショー再公開から30年ぶりとなる2026年3月13日より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 1970年4月25日 |
|---|---|
| キャスト |
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
原作:ミケランジェロ・アントニオーニ 出演:マーク・フレチェット ダリア・ハルプリン ロッド・テイラー ポール・フィックス G・D・スプラドリング ビル・ギャラウェイ キャスリーン・クリーバー |
| 配給 | MGM |
| 制作国 | イタリア(1970) |
| 上映時間 | 113分 |
| 公式サイト | https://zabriskie-point2026.com/ |
(C)2026 WBEI
予告編動画
※音声が流れます。音量にご注意ください。
※一部ブラウザ・スマートフォンに動画再生非対応がございます。
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「砂丘(1970)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

