百夜(1971) 作品情報
びゃくや

第1夜。ある初秋の日曜の夜、ジャック(G・D・フォレ)は、ポン・ヌフの橋からセーヌ河に身投げしようとしている少女マルト(I・ヴェンガルテン)を救った。第2夜。同所で再会した2人は、互いの身の上を語り合う。ジャックは、元美術学校の学生で今は自宅にこもって画を描いており、マルトは母と2人暮しで隣室を学生に間借りさせている。1年前マルトは、その部屋を借りている青年(J・M・モノワイエ)に恋する。が、青年はアメリカへ留学に行き、1年後にポン・ヌフの橋の上でマルトとの再会を約束した。そして彼女は今日で3日目、青年が3日前にパリに帰ってきているのを知りつつ、待っている。第3夜。青年の影にさえぎられながら、ジャックとマルトの不安な心のうずく夜がすぎていく。第4夜。約束の時が来ても、ついに青年は現われなかった。苦しむマルト。そして愛を告白するジャック。2人はパリの夜を、美しい月夜の下を幸福にさすらう。だが、突然、マルトの目が一点にとまった。そう、それは、彼女がさがし求めていたあの青年の姿だったのだ--。
「百夜(1971)」の解説
男と女のそれぞれ直面する愛と罪の意識を描く、ドストエフスキーの「白夜」の映画化。監督・脚本は「少女ムシェット」のロベール・ブレッソン、原作はドストエフスキー(新潮社他刊)、撮影はピエール・ロム、音楽はミシェル・マーニュ、グループ・バトゥーキ、クリストファー・ヘイワード、ルイ・ギター、E・R・ダビド、美術はピエール・シャルボニエ、録音はロジェ・ルテリエ、編集はレイモン・ラミーが各々担当。出演はイザベル・ヴェンガルテン、ギョーム・デ・フォレ、ジャン・モーリス・モノワイエ、ジェローム・マサール、パトリック・ジュアネなど。4Kレストア版が2025年3月7日より劇場上映(配給:エタンチェ、ユーロスペース)。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1978年2月25日 |
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キャスト |
監督:ロベール・ブレッソン
原作:フョードル・M・ドストエフスキー 出演:イザベル・ヴェンガルテン ギョーム・デ・フォレ ジャン・モーリス・モノワイエ ジェローム・マサール パトリック・ジュアネ |
配給 | フランス映画社 |
制作国 | フランス イタリア(1971) |
上映時間 | 83分 |
公式サイト | https://byakuya4k.com/ |
(C) 1971 Robert Bresson
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2025-04-12
🌉そして黒沢清監督著21世紀の映画を語るのあとがきに本篇・冒頭の主人公の自殺未遂の件に触れて居る。其の理由は不明だが,そんなシーンも忘れていた。青年がでんぐり返しをする一瞬は鮮明の覚えてるが