100万カットの記憶 作品情報
ひゃくまんかっとのきおく

桑原史成は1962年、26歳のとき、水俣を撮影した作品で報道写真家としてデビュー。1964年には日韓国交正常化前夜の韓国に渡り、市井の人々の姿を克明に記録した。その写真群は、後の代表作『水俣・韓国・ベトナム』などに結実。以後も南北朝鮮を訪れ、分断国家の現実を写し続けてきた。日本では、水俣病の被害者たちに長期的に寄り添い、被写体との深い関係性を築きながら、人間の尊厳と記憶を写し出す仕事を60年以上に渡って継続。政治、公害、分断といった主題に真正面から向き合い、2014年には土門拳賞を受賞した桑原は、日本を代表する報道写真家として後進に計り知れない影響を与えてきた。60年間でおよそ100万カットのシャッターを切ってきた桑原は、100回以上も行き来した韓国では、“ケーセッキ(イヌ野郎)”、“チョッパリ”と罵声を浴びながら、10万カットを超える写真を撮影。貧民街や基地の村の風景を収めた彼の写真には、血と汗と涙で染まった韓国の生々しい近現代史の現場がありのまま映し出され、歴史が風化してもなお、私たちに過去の真実を伝える。その一方で北朝鮮では、故郷の親戚を訪問する日本人たちが涙を流しながら別れる場面を撮影したところ、永遠にビザを受けることができなくなった。2026年に90歳を迎える桑原は、耳は遠くなり、健康状態も良くないが、それでも韓国訪問を敢行。これは、桑原史成の目を通じて韓国近現代史の現場に戻る記憶の旅であり、現在進行形の記録史でもある。
「100万カットの記憶」の解説
『水俣・韓国・ベトナム』などを代表作として、60年以上に渡って現役で活躍する日本を代表する報道写真家、桑原史成。2026年に90歳を迎える彼の足跡を振り返るドキュメンタリー。100回以上も往復した韓国では、貧民街や基地の村の風景を収め、その写真は貴重な歴史の記録となっている。監督は、韓国の済州島出身のドキュメンタリー監督、コ・ヒヨン。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2026年9月5日公開予定 |
|---|---|
| キャスト |
監督:コ・ヒヨン
出演:桑原史成 桑原和子 |
| 配給 | スモモ |
| 制作国 | 韓国(2026) |
| 上映時間 | 98分 |
| 公式サイト | https://www.sumomo-inc.com/1million |
(C)A SoomBe Production
予告編動画
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