ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生 作品情報
ぶーにんてんさいぴあにすとのちんもくとさいせい

1985年、19歳でショパン国際ピアノコンクール優勝を果たしたスタニスラフ・ブーニン。鮮烈なデビューを飾り、世界を股にかけ華々しい活躍を続けるも、2013年突如として表舞台から姿を消した。病気や怪我、左手の麻痺、そして大手術と、ピアニスト生命を脅かす様々な苦悩と葛藤を乗り越え、今、再び舞台へと向き合っている。2025年12月、サントリーホールでの演奏を完全収録し、復帰への道をともに歩んだ妻・榮子との絆や、彼を敬愛する著名ピアニストたちの証言を交えながら、再生の旅路に密着した。ブーニン自ら選んだ名曲の数々を収録し、「人を感動させる美しい演奏がしたい」と語る演奏をスクリーンで体感できる。
「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」の解説
1985年、19歳でショパン国際ピアノコンクールに優勝したスタニスラフ・ブーニンの初ドキュメンタリー映画。病気や怪我、左手の麻痺、大手術など様々な苦悩と葛藤を乗り越え、再び舞台へと向き合う再生の旅路に密着した。2025年12月、サントリーホールでの演奏を完全収録し、ブーニンの内面に深く迫る。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2026年2月20日 |
|---|---|
| キャスト | 監督:中嶋梓 |
| 配給 | KADOKAWA |
| 制作国 | 日本(2026) |
| 上映時間 | 111分 |
| 公式サイト | https://movies.kadokawa.co.jp/bunin/ |
(C)2026「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」製作委員会
予告編動画
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「鎌倉の御隠居」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2026-02-21
その出現は衝撃的だった。1985年のショパンコンクール。NHKの取り上げ方のせいだったかも知れない。ソ連の19歳、スタニスラフ・ブーニン。それまで誰も、あれほど超高速のショパンを聴いたことなどなかった。コンクールの模様がテレビで報じられてワルシャワから遠く離れた日本が沸き立った。同コンクール優勝後すぐに来日となり、チケットは即日完売、あろうことか両国国技館がコンサート会場となる沸騰ぶりだった。個人的には、その後、なんの音源だったか、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」を聴いて胸に沁み入り、こういうのでいいのになぁ、としばらく愛聴し続けた。
その後、なぜかブーニンは、ショパンコンクールの優勝者にしてはワールドワイドな存在にならず、日本でばかり有名なピアニストととしての活動が続いていたのだが、いつかその様子を見聞きすることがなくなり、どこでだったか、弾けなくなっているという情報だけは耳にしていた。
そのブーニンの現況を知ったのは、3年前だったかのNHKのドキュメンタリーだった。衝撃的な内容だった。
このたび公開となった『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』は、その詳細を物語るドキュメンタリーである。
ショパンコンクールの様子や、その時のNHKの映像、初来日時の熱狂など懐かしい時空が並んだ後、弾けなくなった原因の左肩の石灰沈着性腱板炎、左足首の骨折と壊死というピアニストとしては致命的な不幸が語られ、あらためて事の深刻さとそこに伴走した夫人の献身に心揺さぶられる。
復帰コンサートとなった八ヶ岳での演奏会やサントリーホールでのリサイタルが明瞭な映像と音源で体感できることは、そこに同席できなっかた往年のファンにはただただ嬉しい。2時間弱の大半をそれら復帰後のピアノに向かう姿で占められ、苦難をどう乗り越えたかよりも、今、ブーニンが、どう進もうとしているのかがより強く訴えられ、観る側も前向きになれる。「人に感動を与えられる、美しい演奏がしたい」というブーニンの希求も色濃く、復帰の楽曲リストのメインにシューマンを置いたことにも感動させられる。弾きぶりも、すっかり落ち着き、年相応の音色だな、という印象。エンドロールでバッハが聞こえてきた時には欣喜雀躍の感があった。好事家必見の佳品である。



