Double Role ダブルロール 作品情報
だぶるろーる

2021年秋。ろう者の松橋早友梨、ろう者の松林要の夫婦には聴者の娘がいる。ろう者の夫婦から生まれた聴者の子供をCODA(コーダ)という。松橋早友梨は中学生の頃からカーリングを始め、今はプロのカーリング選手だ。チームメイトは松橋選手が普段は優しいお母さんなのに、カーリングとなると人が変わる、目が恐くなると話す。松橋選手は以前、聴者とカーリングの試合をやった時、カーリングの専門用語を言われてわからなかった。もう10年もカーリングをしていて、技術は別としてそれはまずいと思った。これからは、もっと聴者と接点を持って知識を広めようと思う、と言う。松橋早友梨の祖父母は全員聴者、早友梨の両親はろう者で、私もろう者、娘が聴者。夫の家系も一緒。でも自分の娘だし、ろう者でも聴者でも可愛いし構わない。私も夫も喋れないしろう者だから、娘に聴者でも手話は教える。2022年。兄、荒谷飛翔。関東選手権で準優勝した2人は3月に行われる日本ミックスダブルス選手権への出場を決めた。3月にはカナダで行われる世界ろう選手権も控えている。父、荒谷淳一は、私のカーリングの練習を子供たちが見ていて、その後、子供たちを入れて3人で練習するようになりました。友だちと練習するようになって興味を持ったので、それからずっと続けています。飛翔はメンタル的に弱い。気にするなと言っているけど、すぐに落ち込みます。早友梨は強い。自分がやると言います、と述べた。カナダで行われた世界ろう選手権は感染拡大やロシアによるウクライナ侵攻の影響で、参加は5か国となった。2022年、夏。青森聾学校を兄と一緒に訪ねる。学校にいる頃、早友梨は学校から出て行って、駅で保護されたこともあったという。松橋早友梨、飛翔、淳一の3人は、3人一緒にカーリングを続けていきたいと言う。早友梨はしばらくは続けていきたい。ずっとはわからないと言う。
「Double Role ダブルロール」の解説
ろう者でありカーリング選手でもある松橋早友梨選手の1年間を追ったドキュメンタリー。松橋は、同じくろう者の兄と共に地方大会を勝ち抜き、ろう者として初めて全国大会への出場が決まった。ろう者の夫との間にもうけた娘を育てながら、全国各地で練習を重ね、忙しい毎日を送っている。娘が聴者だと知った時の素直な思いや、コロナ禍での思わぬ影響があった1年を通じて、「デフカーリング選手」と「母親」という側面からその素顔に迫る。監督は、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2016中編の部大賞を受賞した「子供は天使ですか」を手がけた川西薫。本作で初めてのドキュメンタリー映画を監督し、第28回あいち国際女性映画祭2023にて観客賞および審査委員特別賞を受賞。2023年第1回横浜国際映画祭、東京ドキュメンタリー映画祭2023短編部門上映。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2025年11月7日公開予定 |
|---|---|
| キャスト |
監督:川西薫
出演:松橋早友梨 松橋要 荒谷淳一 荒谷飛翔 横山結 那須英里 小川佳代 内野雅 |
| 配給 | アルファヴィル |
| 制作国 | 日本(2025) |
| 上映時間 | 43分 |
| 公式サイト | http://doublerole.net |
(C)Double Role製作委員会
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