ドマーニ！ 愛のことづて 作品情報

1946年5月、戦後まもないローマ。デリア（パオラ・コルテッレージ）は家族と一緒に半地下の家で暮らしている。夫イヴァーノはことあるごとにデリアに手を上げ、寝たきりで意地悪な義父オットリーノの介護もしなければならない。夫の暴力に悩みながらも家事をこなし、いくつもの仕事を掛け持ちして家計を助けているデリア。そんな彼女にとって、多忙で過酷な生活ではあるが、市場で青果店を営む友人のマリーザや、デリアに好意を寄せる自動車工のニーノと過ごす時間が唯一の心休まるときだ。母の生き方に不満を感じている長女マルチェッラは裕福な家の息子ジュリオからプロポーズされ、彼の家族を貧しい我が家に招いて昼食会を開くことになる。そんなデリアのもとに一通の謎めいた手紙が届き、彼女は「まだ明日がある」と新たな旅立ちを決意する。