欲望という名の電車 感想・レビュー 9件

よくぼうというなのでんしゃ

総合評価5点、「欲望という名の電車」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-06

今朝のNHKラジオ深夜便明日への言葉guestは俳優・篠井英介,演劇への興味は欲望という名の電車だったと云う。其処で本篇ブランチ役がヴィヴィアン・リーだったことが脳裏に過る。映画情婦のマレーネ・ディートリヒ見たいな赤裸々な印象が

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-22

というより、心の内側から溢れてくる感情を溢れるままに任せておく時、どんな風に肉体や神経が生き生きと動き出すかを経験させ、それを与えられた役に応用させるというわけだ。

つまり、役の気持ちというより、俳優自身の気持ちをナマナマしく吐露することに重点が置かれるわけで、それでは役に忠実ではないみたいであるが、俳優だって生身の現実の人間である以上、自分という人間の本当の感情に忠実であれば、それはそれで、現実的なものになるのだ。
このことで、役という他人を真似るよりも実在感は、より強いものに成り得るのだと思う。

マーロン・ブランドという俳優は、この"メソッド"という演技理論を、映画の中で最初に体現してみせた役者なのです。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-22

このアクターズ・スタジオは、彼の後もジェームズ・ディーン、ポール・ニューマン、ダスティン・ホフマン、アル・パチーノなどのハリウッドを代表する演技派スターをゾクゾク排出したことでも有名で、ブロードウェイやハリウッドのスターたちもが、我も我もと演技の勉強に押しかけてくるところになったのです。

そして、このアクターズ・スタジオのやり方というのは、もともとはスタニスラフスキーの演技理論に基づく、"メソッド"というもので、俳優自身の内面にある喜びや悲しみや怒りやコンプレックスを重要視しているのだ。

誰だって自分の心の中を覗いてみれば、複雑に絡み合った様々な感情があるものだ。
ただそれを、いちいち表に出していたのでは世間を渡っていけないから、余計な感情は押し隠したり、押し潰したりしているまでなのだ。

ところが、この"メソッド"では、日頃、忘れているその微妙な感情を思い出させ、それを体の動きや表情で具体的な表現にすることを教えるのだ。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-22

野性的な逞しい男と言えば聞こえはいいが、品性下劣な卑しい男というよりなく、決してヒーローではない。
しかし、この役を演じたマーロン・ブランドが、なぜスターで主役のヴィヴィアン・リーを食うほどに評判になったかというと、その演技が、まるで実在の人間のようにナマナマしかったからだと思う。

それまで、スターと言えば、なんといっても、スクリーンの中でいい格好を見せるものと決まっていたと思う。
例え、リアリズム映画であっても、また適役や脇役でも、それはそれなりにいい格好というものがあって、いい格好をすることが演技であるのは当たり前だったのだ。

この衝撃的なマーロン・ブランドの演技は、彼が新人時代にこの映画の監督でもあるエリア・カザンなどが教授陣の一員に加わって、当時発足したばかりのニューヨークのアクターズ・スタジオという俳優養成所で学んだことが大きいと思う。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-22

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

ところが映画化された「欲望という名の電車」では、ブランシュを「風と共に去りぬ」の大スター、ヴィヴィアン・リーが演じて決して悪い出来でもなかったにもかかわらず、彼女以上に、コワルスキーを演じた、当時新人のマーロン・ブランドの方がより評判になったと言われています。

この映画での彼の役は、ニューオーリンズの工場労働者で、ある日ふっと、自分の妹の家に訪ねて来て、居ついてしまった姉のブランシュが、親譲りの財産を使い尽くしてしまったばかりか、高校教師なのに教え子をホテルに引っ張り込むなどの淫乱ぶりのために、学校や町を追われて自分たちを頼って来たのだと知る。

ブランシュは、淫乱というより一種の神経症で、とてもかわいそうなハイ・ミスなのだが、お上品ぶったものに反感を持っているコワルスキーは、彼女がそんな正体を隠して、まるで貴族のように振る舞うのに腹を立て、キム・ハンター演じる妻がお産で入院している間に、ブランシュを犯してしまうのだ。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-22

このエリア・カザン監督の「欲望という名の電車」は、テネシー・ウィリアムズのアメリカ演劇を代表する戯曲の映画化作品ですが、この戯曲は単に戦後アメリカの生んだ最良の戯曲であるだけではなく、恐らくは20世紀以降の世界の戯曲の中でも屈指の傑作に数えられるものだと思う。

南部の地主階級に代表される古い文明が没落していって、それが貧しく粗野ではあるけれども、バイタリティー溢れる都市の労働者に組み伏せられていく。

ヴィヴィアン・リーが、今は無残な境遇なのに昔の夢にすがって生きる、没落地主の家のハイ・ミスの役で、マーロン・ブランドが、この女の夢をひっぺがえして、遂に発狂させてしまう、ニューオーリンズのポーランド系移民の労働者の役を演じている。

もともとこの戯曲は、このあわれにも誇り高き、ハイ・ミス、ブランシュ・デュボアがヒロインで、彼女の哀しい運命を切々と謳い上げるところに主眼が置かれている。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-02-05

ニューオリンズの市内を走る電車には、"欲望"だの"墓場"だのという奇妙な名前が付いているという。

この映画「欲望という名の電車」は、その名をそのままタイトルにいただいた、テネシー・ウィリアムズのヒット舞台劇の映画化作品だが、ヴィヴィアン・リーの初の汚れ役と並んで、獣性を剥き出しに、粗野な男を演じるマーロン・ブランドも、アメリカ映画界に現われた"新しい個性"として話題になった。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-16

欲望という名の電車を観た。これはあまりにも面白くて、決して飽きさせないと思った。私はこれまでにこの映画の原作を何度も読んでいる。それだけにこの映画はとても興味深かった。今年の2月に沢尻エリカさんが欲望という名の電車の舞台でブランチ・デュボアを演じられる。私は沢尻エリカさんの大ファンだ。うまくいくことを心から祈っている。この映画は何度も観たくなる作品だ。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-05-22

又同じくテネシー・ウイリアムズ原作の映画化作品がアンナ・マニヤーニとバート・ランカスターが共演した「バラの刺青」だったんだねえ❗️

最終更新日:2024-08-16 16:00:02

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