P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-18
この映画「マッキントッシュの男」は、淡いブルーと薄明の霧が一面に淡く立ち込めているような、美しい色調が印象に残る映画だ。
監督のジョン・ヒューストンも、主演のポール・ニューマンもアメリカ人だが、アメリカ映画とは 一味違った感じのスパイ・スリラーなのは、イギリスの風景の印象によるものかもしれない。
かつての、米ソの東西冷戦下の西側と東側のスパイ合戦を描いた、ありきたりのストーリーだが、いいムードで最後まで飽きさせない。
とぼけた演技で、東側に潜り込むポール・ニューマンのスパイ役は、彼が出演した「逆転」や「引き裂かれたカーテン」以来、お得意のものだ。
大柄で、がっしりとしていて、ちょっとイングリッド・バーグマンを思わせる雰囲気を持った、ドミニク・サンダが美しく、最後に報復の銃弾を撃ち込むところも鮮烈だ。