パラダイス(1962) 作品情報
ぱらだいす
英国の名門オックスブリッジ大の数学教授シムズ博士(アーサー・ハワード)は、オーストリアの親友で物理学者クロポトキンの招待をうけてその邸宅の近くに行くと大爆発が起こり、クロポトキンは邸宅諸ともバラバラになった。翌日シムズは警察からクロポトキンがミュンヘンの物理学者ヘンシュマイアに届けるようにと書いた手紙とサングラスの包みを渡された。ミュンヘンに行く途中で日差しの強さにその眼鏡をかけると、羊飼いの娘がヌードに見え羊までが毛を失って見えた。十月祭で賑わうミュンヘンで、シムズは適当に眼鏡を活用した。翌日アパートを訪れるとヘンシュマイアは殺されていて、手にはパリの美術館管理人ヨナーの名刺があった。美術館に行くとヨナーも殺されていた。机上のメモからシムズは、眼鏡をベニスのカポネに届けた。名残惜しさを感じつつ、眼鏡を彼に渡したが、忘れた鞄を取りに戻った時カポネもまた殺され、眼鏡はなくなっていた。急いで運河を見渡すとカポネそっくりの怪しい男がゴンドラで逃げて行く。得意の数学計算で後を追ったシムズは、眼鏡と鞄を奪った。鞄の中の暗号文から、彼らがこの眼鏡を狙うスパイで、カポネの次はフロレンスの金持ハレシノを狙っていることも分かった。シムズは彼の邸宅に急行したがハレシノはプールの中で殺されていた。その晩ホテルにいるシムズに女から電話があり、すぐベルリンへ来いといって切れた。西ベルリンのブランデンブルグ門近くで、シムズは女1人と男2人のスパイに囲まれ、東ベルリンへ連行されそうになったが、危ないところで逃げ出しアメリカ軍の貨物機にとび込んで事なきを得た。処置に困ったアメリカ軍は彼をリビエラに降ろした。風光明媚な海岸で大いに眼鏡を活用した彼は、感ずるところあってハリウッドに渡り、シナリオ・ライターになり果てたのである。
「パラダイス(1962)」の解説
「骸骨面」についでワーナーが新たに完成した新型式透視立体映画。3次元のメガネをかけて見るとすべての人がヌードに見えるという着想に基づきヨーロッパ各都市の夜が紹介される。脚本ローレンス・ツァイトリンとアンリ・エイル、監督エイル、撮影クロード・バランジュ、ドナルド・ロディン、ウォルフ・シュナイダー、M・バルコラル、カート・クライガー、ラファエル・ジェロ。音楽ジョン・バテ。出演はアーサー・ハワードとエヴァ・ワグナー。製作はジャック・アンリシイ。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ワーナー・ブラザース |
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制作国 | アメリカ(1962) |
上映時間 | 76分 |
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