ドッグ・ソルジャー(1978) 作品情報
どっぐそるじゃー
1971年のベトナム最前線。従軍ジャーナリスト、ジョン(マイケル・モリアーティ)は無意味な戦争への代償行為として麻薬をアメリカへ密輸し、一旗上げようという決意を固めていた。さっそく米政府関係の謎の女性職員チャーミアン(ゲイル・ストリックランド)に渡りをつけ2kgの純良ヘロインを手に入れ、次に海兵時代の戦友ルイ(ニック・ノルティ)にブツの運びを依頼する。ベトナム、アメリカ間の物資輸送船の船員であるレイは謝礼2千ドルで引き受け、それから2週間後、ブツを積んでサンフランシスコ沖に乗り込む。オークランド軍港に上陸したレイは、謝礼の残り半分を受け取るためにジョンの妻マージ(チューズデイ・ウェルド)に連絡するが、彼女はジョンから何も聞かされていなかった。不審に思ったレイはマージの家に押しかけるが、そこで2人の賊に襲われ痛めつけられる。彼らの目的はレイの運んだヘロインにあった。全ては麻薬ルートの罠だったのだ。逃げることに決めたレイは、マージと共にロサンゼルスへ向かう。一方、サイゴンから帰ったジョンは、FBI麻薬調査課長アンタイル(アンソニー・ザーブ)ら3人のリンチをうけ、遂にヘロイン探索に協力することを承諾する。完全に組織のターゲットとなってしまったレイとマージはロスからメキシコに逃げのび、山頂の隠れ家に身を隠す。マージとレイはお互いに好意以上のものを寄せあうようになっていた。しかし、執拗に迫ってきたアンタイル一味が、ジョンをおとりに峡谷に乗り込んできて、ヘロインとの交換をせまる。夫の姿をみて半狂乱になったマージはヘロインをもって谷を降りていく。レイは2人を救出しようと機関銃を撃ちまくるが、逆に重傷をおう。ジョンとマージに再会を約束してとどまったレイだったが、翌朝ジョンとマージが車でかけつけたときはレイはすでに死体と化していた。ジョンはレイが守りぬいたヘロインを砂漠にまき散らすのだった。
「ドッグ・ソルジャー(1978)」の解説
70年代初頭のベトナム戦争泥沼化をバックに、麻薬ルートに身を挺した戦争屋の行動を通して麻薬汚染層(ドラッグ・ピープル)の実態を描く。製作はハーブ・ジャフェとガブリエル・カッカ、監督は「熱い賭け」のカレル・ライス。ロバート・ストーンの原作を彼とジュディス・ラスコーが脚色。撮影はリチャード・H・クライン、音楽は「サウス・ダコタの戦い」のローレンス・ローゼンタール、編集はジョン・ブルーム、製作デザインはデール・ヘネシーが各々担当。出演は「ザ・ディープ」のニック・ノルディ、「ミスター・グッドバーを探して」のチューズディ・ウェルド、マイケル・モリアーティ、アンソニー・ザーブ、リチャード・メイサー、レイ・シャーキー、ドイル・ストリックランド、チャールズ・ハイド、デイヴィッド・オパトシュ、ジョアキン・マルティネスなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1978年11月23日 |
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配給 | ユナイト映画 |
制作国 | アメリカ(1978) |
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