東京上空三十秒 作品情報
とうきょうじょうくうさんじゅうびょう
太平洋戦争開始直後、ローソン中尉(ヴァン・ジョンソン)はB25を主体とする秘密作戦に志願した。彼は半年前に結婚した妻のエレン(フィリス・サクスター)と別れ秘密作戦の基地エグリン島におもむいた。秘密保持の厳重な警戒のうちにローソンら志願者は、ドゥリトル中佐(スペンサー・トレイシイ)の命令のもと奇妙な訓練を始めた。普通1500呎の距離を時速90哩で離陸するのがB25の規定であるにも拘らず、今度の訓練では僅か500呎以内を時速50哩で離陸というものであった。訓練が完成に近づいたある日、ローソンのもとへエレンが会いにきた。が数日後の深夜、ローソンらに出動命令が下った。副操縦士のダヴェンポート、航空士のマクルア、射手のサッチャー、爆撃手のクレヴァから成るローソン機は、他のB25の一隊とともにサンフランシスコを通ってアラメダ海軍飛行場へ低空飛行の練習をしながら飛んだ。一行は、そこから航空母艦ホーネットにB25を乗せ、秘かに出航した。翌日、洋上の一行に、この秘密作戦の全貌が初めて明らかにされた。B25をもって日本の大都市に奇襲攻撃を加え、機は大陸へ逃れるという計画である。日本を目指して進むホーネットは遂に運命の日、昭和17年4月18日を迎えた。この朝、ホーネットは日本の見張船に発見され、B25の一隊は直ちに飛び立つことになった。ドゥリトル機を1番機に、次々と日本に侵入した。7番機のローソン機は富士山を左に見ながら東京に侵入したが、余りの奇襲に東京の街は誰も気づく者がなかった。全弾を工業地帯に投下したローソン機は中国大陸へと向かった。ところが突然のスコールに機は動揺、大陸沿岸真近で海中に墜落した。乗員は辛うじて海岸へたどりついた。ローソンは片足に負傷したが無事、中国を経てアメリカに帰ることができた。その彼を妻のエレンが優しく迎えた。
「東京上空三十秒」の解説
太平洋戦争中、昭和17年4月18日、日本初空襲を試みたドゥリトル麾下のB25爆撃隊の行動を描いたもの。この奇襲爆撃行に参加したテッド・W・ローソン大尉の手記と、同行の新聞記者ロバート・コンシダインの手記を原作に、ダルトン・トランボが脚色「ロケットパイロット」のマーヴィン・ルロイが監督、撮影も同じくハロルド・ロッソン。音楽はハーバート・ストサート。主演は、「山」のスペンサー・トレイシー、「脱獄囚」のヴァン・ジョンソン、「見知らぬ乗客」の故ロバート・ウォーカー、「外国の陰謀」のロバート・ミッチャム、「スプリングフィールド銃」のフィリス・サクスター、「夜の億万長者」のドン・デフォー。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ブレイクストン=映配共同 |
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制作国 | アメリカ(1945) |
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