第2章 作品情報
だいにしょう
ケネディ空港に降り立った売れない作家のジョージ・シュナイダー(ジェームズ・カーン)は、妻を亡くした悲しみを忘れるための気晴し旅行から帰ってきたのだが、迎えに出た弟のレオ(ジョセフ・ボローニャ)が見たのは、かえってやつれているジョージであった。彼は妻を忘れるどころかますます思い出してしまったというのだ。同じころ、その空港に降り立った女優の卵ジェニー(マーシャ・メイソン)は、5年間の結婚生活にピリオドを打ったばかりで、表面は明るく装っても、やはりさびしいことを友だちのフェイ(ヴァレリー・ハーパー)に打ち明けた。2人は、それぞれレオとフェイの勧めでブラインド・デートを続けたが、どれもこれも気に入らない相手ばかり。そんなある日、ジェニーとフェイはばったりレオに会った。プレイボーイのレオは、浮気相手に8年ぶりに会ったかつてのガールフレンドのフェイを選んだのだ。礼儀上、レオに電話番号を教えたジェニーは、ちょっとした間違いからジョージとデートすることになった。当のジョージはレオから渡された電話番号を、図書館の81歳の老母の番号だと思い込んで電話したのだ。その電話に出た若い女性、つまりジェニーの気さくな感じが気に入り5分間だけ会うことになったのだ。5分間デートの当日、ジェニーのアパートの扉を開けて見合った2人は、同時に相手を気に入り、レストランでの本格的なデートの約束が成立した。やがて、ジョージのアパートをジェニーが訪れる毎日が続き、2人は人生の第2章を始めようと誓い合った。電撃的結婚に踏み切って西インド諸島へのハネムーンに出発した2人は、宿泊先のホテルのレストランでその幸福なはずの気分が一度に冷めるような目にあう。あるカップルが、ジョージに亡き妻を思い出させるようなことを言ってしまったのだ。そのホテルは、ジョージがかつてハネムーンに来て愛の日々を過ごした部屋だ。ジェニーを無視しはじめたジョージの態度にジェニーは泣いた。2人の噛み合わない日々が続き、ジェニーは懐しいアパートに戻った。しかし、その部屋は浮気を楽しむレオとフェイに独占され、やむなくジョージの所に行くが、彼は旅行に出るところだった。あっさり旅立ってしまったジヨージを、しかし、ジェニーはまだ愛していた。彼女がレオに悩みを告白している時、突然ジョージから電話が入った。もう一度5分間デートをやり直そう、というのだ。アパートに駆けつけ扉をあけるジェニー。そこには、“余生をともにするジェニーへ”とタイプを打つジョージの姿があった。やがて2人はキスを交わし、開けたままのドアを閉めるのだった。(コロムビア映画配給*2時間6分)
「第2章」の解説
互いに離婚を経験している大人の男女がめぐり会い、再び新たな人生に向かって出発するまでを描く。製作総指揮はロジャー・M・ロススタイン、製作はレイ・スターク。自らの体験を基にしたニール・サイモンの自伝的脚本を基に「名探偵登場」のロバート・ムーアが監督。撮影はデイヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はマーヴィン・ハムリッシュ、編集はマイケル・スティーブンソン、製作デザインはジーン・キャラハンが各々担当。出演はジェームズ・カーン、マーシャ・メイソン、ジョセフ・ボローニャ、ヴァレリー・ハーパーなど。日本語版監修は野中重雄。カラー、スタンダード。1979年作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1980年9月27日 |
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配給 | コロムビア映画 |
制作国 | アメリカ(1979) |
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