太陽の年 作品情報
たいようのとし
46年のポーランド。戦争で夫を亡くし、クッキーを焼いて足の悪い母(ハンナ・スカザンカ)を養っているエミリア(マヤ・コモロフスカ)は、ある日戦争の後遺症に悩むアメリカ兵ノーマン(スコット・ウィルソン)と出会った。次第に2人は好意を抱きあうが、厳しい状況の中では、2人の幸福に暮らしたいという望みすら実現困難である。裁判所による夫の死亡宣告がない限り再婚できないというエミリアに、ノーマンはいつまでも待つと彼女を抱くのだった。娘の幸せを願いつつ母は死に、エミリアは彼女が自分だけを出国させるつもりだったことを知り深いショックをうけ、同時に国を離れない決心をした。そして何も知らないノーマンは、エミリアに誘われるまま別れのダンスを踊るのだった。64年、修道院の老人ホーム。すっかり白髪になったエミリアは、院長からアメリカヘ出発できることを知らされる。しかし荷物を持って部屋を出ようとした時、エミリアはよろめいたまま倒れ込んだ。今彼女の目には、アメリカの荒野からやってきたノーマンと、あの日踊ったダンスの光景が浮かびあがるのだった。
「太陽の年」の解説
第2次世界大戦終わりのポーランドの街で出会ったアメリカ兵とポーランド女性の愛の行方を描く。製作はミハウ・スチャルビッツとミヒャエル・べーメ、監督・脚本は「コンスタンス」のクシシュトフ・ザヌーシ、撮影はスラヴォミル・イトシアク、音楽はヴォイチェフ・キルアルが担当。出演はマヤ・コモロフスカ、スコット・ウィルソンほか。オリジナル・タイトルはRok Spokojnego Stonca
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1988年5月14日 |
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配給 | 俳優座シネマテン |
制作国 | ポーランド 西ドイツ アメリカ(1984) |
上映時間 | 106分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-06-01
第二次世界大戦終了直後のポーランド。
病気の母親とつましく暮らす戦争未亡人のエミリア。
戦犯調査団の米兵ノーマンと知り合い、辛い思いをしてきた二人の心が溶け合う。
ノーマンは、結婚を申し込み、アメリカに誘うが、彼女は思いきれなかった。
ラストのモニュメント・ヴァリーのダンス、戦争の影響が残る、若くない二人の愛は哀しい。