世界の七不思議 作品情報

せかいのななふしぎ

第1部--古代の“世界の七不思議”のうち現存するのはエジプトのピラミッドとスフィンクスだけ。シネラマは、まずここを訪れるが、再びニューヨークへ帰り、今は現代の新しい七不思議を求めて冒険の旅に出る。自由の女神像に別れを告げたシネラマの旅は、最初に南米へ行く。人跡未到の密林の奥にナイヤガラの2倍もあるイグアズーの滝を眺め、リオデジャネイロに入ってはカーニヴァルと、コルコヴァの峰高く聳え立つ救世主の像を見る。次にシネラマ・クリッパーは日本へ飛び、富士山、大仏を見、日本女性の美しさを七不思議の中に加える。カンボジアではアンコール・ワット。インドではガンジス河畔の聖都ベレナスの珍しい風物、タジ・マハルの廟を見る。ヒマラヤ山中の世界最高の避暑地ダージリンに行く列車は急坂を上るため絶えず線路に砂をかける。さて次はエジプト。スエズ運河。そして聖書にあるシナイ山。エジプトを去って死海へ。死海も自然界の不思議の1つ。パレスチナではキリストの生まれたというナザレの町、昇天したオリーヴスの丘を見る。第2部--暗黒大陸アフリカに来たシネラマの旅は、巨象や鰐の恐ろしさを知り身長7尺の巨人が揃うワッシ族に驚く。サハラ砂漠のラクダの隊商、ヴィクトリアの滝。一転して今度はアラビアへ。ここにはアラビアン・ナイトの不思議--空虚の国、ラバル・カリがあり、アラビア人さえ横断したことのない無の世界である。奥地深く入り砂漠の酋長を訪ね、ラクダ隊の突撃を見せてもらう。砂漠を西に回ってイスタンブール、オリンパスの丘、さらにギリシアのパルテノン宮殿の遺跡を見て、やがて地中海。水の都ナポリ、ヴェスビアスの火山。ピサの斜塔は建築学上の不思議である。旅の最後はローマ。セント・ピータース寺院、ヴァチカン宮殿、コロシウムなど。これで4大陸を訪問したが1つ残った北アメリカを終わりに見物。世界一高いエンパイア・ステート・ビル。紀元前1千年も前からあるといわれるヨセミテ公園のアメリカ杉を見る。この木の下に立つと人間がいかにつまらないものかが分かる気がするという。

「世界の七不思議」の解説

「シネラマ・ホリデー」に続くシネラマ第3作。今回の製作はローウェル・トーマス。彼の原案に基づいてプロスパー・ブラネリとウィリアム・リプスカムがシナリオと解説を担当した。監督は「真夏の曲線美」のテイ・ガーネット、飛行家のポール・マンツ、「緑の火・エメラルド」のアンドリュー・マートン、「四十人の女盗賊」のテッド・テズラフ、それにウォルター・トンプソン。撮影は「シネラマ・ホリデー」の共同撮影者の1人ハリー・スクェア、空中撮影はゲイン・レシャー。音楽は「ギャングを狙う男」のエミール・ニューマンと、ジェローム・モロス、デイヴィッド・ラスキンの3人。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 ロビン・インターナショナル
制作国 アメリカ(1956)
上映時間 106分

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最終更新日:2022-07-26 11:04:04

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