地獄の英雄 作品情報
じごくのえいゆう
敏腕の新聞記者チャールズ・タタム(カーク・ダグラス)は、勤務中に大酒を飲むという悪癖で東部の大新聞社から追われ、アルビュカークの小新聞社にしけ込んでいた。しかし、なにか特ダネをつかんで一流新聞に戻ろうと、タタムは常に機会を狙っていた。そこへ、レオ・ミノザ(リチャード・ベネディクト)という男がインディアンの住居だった崖の洞穴に探検に出かけ、生き埋めになる事件が起きる。タタムは保安官と共謀してレオの救出をわざと遅らせ、この事件をビッグ・ニュースに作り上げ、自分の名声を高めようとする。事件は忽ち各地に広がり、現場は見物人が押しかけて、カーニヴァルのような騒ぎだった。レオの若い妻ロレイン(ジャン・スターリング)は冷たい女で、見物に来る大勢の人たちにガソリンを売って一儲けしようと計る。彼女はタタムに惹かれ、彼と恋の火遊びを始めた。タタムは方々の大新聞社から口がかかり、みごと目的を達したので、レオの救出にとりかかろうとする。だが時すでに遅く、レオは瀕死の状態になっていた。ロレインはタタムに操られていたことに気づき、真実を暴露すると彼を脅迫する。タタムは逆上して彼女を絞殺しようとするが、逆に刺された。レオは死に、タタムは瀕死の重傷を負う。彼はなおデッチあげた特ダネを新聞社に知らせ、自らはこの事件の真相を書こうとして、遂に死んでゆくのだった。
「地獄の英雄」の解説
チャールズ・ブラケットとコンビを組んできたビリー・ワイルダーが、「サンセット大通り」のあとコンビを解消、独立して初めて製作・監督・脚本(共同)を担当した1951年作品。ワイルダーと、レッサー・サミュエルスとウォルター・ニューマンが協力して脚本を書いた。撮影は「旅愁」のチャールズ・ラング、音楽はヒューゴー・フリードホーファの担当。主演は「ガラスの動物園(1950)」のカーク・ダグラスと新進ジャン・スターリング(「武装市街」)で、「旅愁」のボブ・アーサー、「不時着結婚」のポーター・ホール、フランク・キャディ、リチャード・ベネディクトらが助演する。なお本作品は、最初Ace in the Holeと呼ばれていた。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 東宝洋画部 |
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制作国 | アメリカ(1951) |
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