地獄で握手しろ 作品情報

じごくであくしゅしろ

1912年、アイルランド独立運動のゲリラ闘争は日に日に激しくなり、英軍を悩ませた。アメリカ人の青年オーシェ(ドン・マレイ)は両親がアイルランド生まれなので、ダブリンの医科大学に留学していた。オーシェは友人ノーランから独立運動の秘密結社IRAに入れと勧められたが断った。2人は酒場の帰りに英軍トラック爆破事件にまきこまれた。ノーランは死んだ。手当をしたのはレナハン教授(ジェームズ・キャグニー)だ。英軍に追われる身となったオーシェをレナハンはIRAの地下本部に連れて行き、将軍と呼ばれる指導者に紹介した。彼は亡き父の旧友だった。オーシェは密出国するために、南方海岸の隠れ家に移った。そこで何人かの独立の闘士や酒場の女キティ(グリニス・ジョンズ)を知った。ある日、指導者の1人が密出国することになった。彼を運んだフィツヒュー夫人は計画がばれ、オーシェと共に捕った。彼の自白を心配したレナハンは、英軍に変装して彼を救出した。これを機会にオーシェは独立運動に参加することになった。フィツヒュー夫人に懲役刑が課せられた。レナハンは彼女を釈放させるため、英政府高官の娘ジェニファー(ダナ・ウィンター)を人質として誘拐した。負傷した彼女をオーシェは親切に看護した。彼女は初め彼を憎んでいたが、やがて2人は愛し合うようになった。レナハンの1隊は港で警備隊の隊長襲撃に成功した。その時、居合せたキティは流れ弾に当り死んだ。IRAと政府の和平交渉が始まった。将軍はロンドンへ向った。狂信的なレナハンは妥協に反対した。フィツヒュー夫人が牢死した。レナハンはジェニファーを殺そうとした。平和を目の前にひかえた今、オーシェは彼に無用の殺人をやめろといったが、彼はきかなかった。オーシェは涙をのんで恩師を射殺した。多くの犠牲者を出した独立運動の終わりも近かった。

「地獄で握手しろ」の解説

「生きていた男」「八十日間世界一周」のマイケル・アンダーソンが製作・監督したアイルランド革命のドラマ。リアドン・コナーの原作をアイヴァン・ゴッフとベン・ロバーツが脚色、マリアン・トンプスンが潤色した。撮影はアーウィン・ヒリアー。音楽はウィリアム・オルウィン。出演するのは「千の顔を持つ男」のジェームズ・キャグニーの他、ドン・マレイ、ダナ・ウィンター、グリニス・ジョンズ、シリル・キューザックら。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 ユナイテッド・アーチスツ
制作国 アメリカ(1959)

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「地獄で握手しろ」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:04:04

広告を非表示にするには