候補者ビル・マッケイ 感想・レビュー 2件
こうほしゃびるまっけい
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P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-06-28
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
それまで冷たく見つめていたヴェテランの父も、やっと重い腰を上げるのだった。
そして、その後のビルのスローガンは、対立候補が掲げていたものとそっくりになっていくのだった。
結局、最終的にビルは選挙に勝利するのだが、選挙参謀に向かって「これからどうしたらいい?」と、不安げに言うのだった--------。
高い理想を持って政界に乗り込もうと意欲満々だったビル・マッケイ。
しかし、建前論ばかりの選挙のメカニズムに取り巻かれ、自分が単なる操り人形にすぎないと知ってしまう------。
アメリカ的な成功物語をシニカルに捉えていて、ロバート・レッドフォードが主演ということもあって、爽やかな語り口の青春ドラマ風な仕上がりになっているが、”政治のからくりと怖さの深淵”まで切りこめていなかったのが、いい題材だっただけに、少し残念だ。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-06-28
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
カリフォルニアの上院議員候補として、共和党の現職のジャーモン議員(ドン・ポーター)に対し、民主党ではビル・マッケイ(ロバート・レッドフォード)を立てた。
民主党の長老で州知事も務めたジョン(メルヴィン・ダグラス)の息子という毛並みの良さ、有能な若手弁護士、美しい妻(カレン・カールスン)との理想的な生活、さらに清新なイメージでハンサムな風貌。
ゲームの面白さを捉えることにいつも興味を示すマイケル・リッチー監督は、この作品でも人間の内面を追求することよりも、現代における選挙戦の権謀術数やメカニックなからくりに照準を合わせている。
選挙参謀(ピーター・ボイル)以下、選挙のプロがテレビやPR映画をフルに活用しながら、ビルのイメージを作り上げていくさまが非常に興味深い。
はじめビルは、彼らが狙うままに、対立候補の現実主義に対抗した主張を繰り広げていくが、テレビでの公開討論において、選挙参謀の作戦を無視した発言をやってのけ、それで形勢が不利な状況を逆転させてしまう。