P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-27
「キラー・エリート」は、西部劇の人気が落ちて、映画作りが難しくなったサム・ペキンパー監督が、何を思ったのか、自身の資質と異なるスパイ・スリラーを題材に選んだ異色作だ。
CIAの下請け専門の民間援護組織「コムテグ」の腕利きエージェントのジェームズ・カーンは、仲間のロバート・デュヴァルに裏切られ、撃たれて瀕死の重傷を負ってしまう。
苛酷なリハビリで「コムテグ」に復帰したジェームズ・カーンは、台湾の政治家のボディガードを命じられるが、政治家を狙う謎の殺し屋集団が現れて---------。
あらすじだけみると、面白そうだが、脚本を書いたスターリング・シリファントの妙な東洋趣味が前面に出ていて、忍者が出てくるのには参った。
しかし、この映画は忍者軍団のみが印象に残るのもまた事実。
サム・ペキンパー監督作品の中でも、最も人気の低い失敗作だろう。