恐怖の土曜日 作品情報

きょうふのどようび

第二次大戦中、西部のある銅山に近いブレイドンヴィルという町 。物語は夏のある金曜日の正午から始まる。宝石セールスマンと称してハーパー(スティーブン・マクナリー)を親分とするチャプマンとディルの3人組ギャングが町に来た。彼らは町に1つしかない銀行の襲撃を企てていた。ハーパーは附近の地理を調べるため図書館に行った。図書館の事務員エルシーは銀行から借りた金の返済に困り本を見に来た女の財布を盗んだ。フェアチャイルド製銅会社に勤めているシェリー・マーティン(ヴィクター・マチュア)は、旅行に出る社長から息子ボイド(リチャード・イーガン)のことを頼まれた。ボイドは浮気な妻を持ったうさ晴らしに酒びたりだった。今日も彼はホテルの酒場で酔い、そこに泊っている鉱山所属の看護婦リンダ(ヴァージニア・リース)に挑んだが、逆に彼女に同情され家まで送られる始末だった。リンダはちょうど帰って来た彼の妻エミリーに貞淑な妻になるよう忠告した。変態趣味の銀行頭取リーヴスはリンダがホテルで着換えするのを盗み見、盗んだ財布を棄てに来たエルシーに見つかった。が彼もエルシーの秘密を知ったのだ。数時間後、エミリーが夫に謝罪し、2人も町を去って新生活に入ろうといっているころ、ギャングたちは郊外の農場を占拠して根城にした。もう1人の仲間スリックがトラックを運転して到着した。土曜日の朝、休暇をとったシェリーが車で釣りに行く途中、ハーパー一味に捕えられ、農場の人たちと一緒に納屋に閉じ込められた。ハーパーはスリックを留守番に残して銀行に向かった。正午寸前、エミリーは旅行者用小切手を取りに、エルシーは借金の返済に、シェリーの妻は小切手を現金と換えに来ていた。そこへ現れたハーパー一味はリーヴスを負傷させ、エミリーを射殺して金を奪って去った。農場へ帰った一味はスリックを倒したシェリーに迎え撃たれ、チャプマン、ハーパーが倒された。最後に残ったディルは農場主に殺された。町へ帰ったシェリーは英雄として1人息子のスティーヴに歓迎され、負傷入院したリーヴスは看護婦のリンダに覗き見の罪を謝り、妻を失ったボイドは人生の皮肉と淋しさを味わった。

「恐怖の土曜日」の解説

「地上より永遠に」のバディ・アドラーが1955年に製作したギャング映画。ウィリアム・L・ヒースの小説から「六つの橋を渡る男」のシドニー・ボームが脚色し、リチャード・フライシャーが監督に当たった。撮影は「三人の狙撃者」のチャールズ・G・クラーク、音楽は「ヴェラクルス」のヒューゴー・フリードホーファーである。「エジプト人」のヴィクター・マチュア以下、「野性の女(1955)」のリチャード・イーガン、「地獄の狼」のスティーブン・マクナリー、「白い羽根」のヴァージニア・リース、「スタア誕生(1954)」のトミー・ヌーナン、リー・マーヴィン、マギー・ヘイス、J・キャロル・ナイシュ、アーネスト・ボーグナイン、それに往年のスター、シルヴィア・シドニーなどが出演する。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督リチャード・フライシャー
原作ウィリアム・L・ヒース
出演ヴィクター・マチュア リチャード・イーガン スティーブン・マクナリー ヴァージニア・リース トミー・ヌーナン リー・マービン マギー・ヘイス J・キャロル・ナイシュ シルヴィア・シドニー アーネスト・ボーグナイン ドロシー・パトリック ビリー・チャピン ブラッド・デクスター レイモンド・グリーンリーフ ドナルド・ギャンブル リッチー・マレー ロバート・アドラー ハリー・カーター アン・モリソン ケヴィン・コーコラン ノリーン・コーコラン ドナ・コーコラン ボイド・レッド・モーガン リチャード・ギャリック フローレンス・ラヴェネル エレン・バウワーズ ドロシー・フィリップス ヴァージニア・キャロル ラルフ・ダムキー ロバート・オスターロー ジョイス・ニューハード ヘレン・マイヨン マック・ウィリアムズ ハリー・シーモア ジョン・アルダーソン フレッド・シェラック
配給 20世紀フォックス極東会社
制作国 アメリカ(1955)
上映時間 90分

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最終更新日:2025-11-26 02:00:08

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